最終更新日:2019年08月28日
工場においては品質管理が非常に重要になります。
ここでは品質管理の金利の基本となる「ヒストグラム」についてまとめてみましょう。
このヒストグラムは、結果と原因の関係を分かりやすく把握するためにとても効果的な図になります。
ヒストグラムとは?
ヒストグラムはQC7つ道具の1つになります。
このQC7つ道具とは、仕事のプロセスから得られる品質特性データを解析して、問題解決を行うために活用する手法のことです。
QCには、パレート図、特性要因図、グラフ、ヒストグラム、管理図、チェックシート、散布図の7つがあります。
その中で、ヒストグラムは測定データが存在する範囲をいくつかの区間に分けて、その区間ごとのデータの出現度数に比例する面積の柱を並べた図になります。
棒グラフとも呼ばれています。
データがどんな値を中心としていて、どのようなばらつきをしているかを調べるためにヒストグラムは用いられています。
つまりヒストグラムで全体の正しい姿を把握して、工程のバラツキ状態を知ることができる手法となるのです。
ヒストグラムを読むポイントとは?
ヒストグラムを読むときのポイントとしては、分布の形を確認すること、規格値と比較することです。
ヒストグラムを読み取ることができれば、問題点をしっかりと探り、改善活動のテーマを選択しやすくなります。
また層別などどのような解析やアクションを行えばよいのか?などの検討をすることもできるでしょう。
ヒストグラムの書き方
ヒストグラムの書き方は以下の通りです。
1、データの数を数える(データの総数をNとする)
2、データから最大値(L)と最小値(S)を出す
3、区間の数を決める(最大値と最小値の差を求めて10で割る)
4、級の幅を決める(級の幅(h)は測定の最小の刻みの整数倍にする)
5、級の境界を一方の端から決める(級の境界値は、測定単位よりも1桁下まで取る、最小値を含む級から決める)
6、度数表を作るデータを級分けする(級の境界ごとでデータに基づいてマーキングして、級別のデータ数を計算する、これを度数とする)
7、方眼紙の横幅に級の境界を目盛る(縦軸に度数(f)をとり、ヒストグラムに書く、余白にはデータの履歴と総数を記入する)
これでヒストグラムを作成することができます。