最終更新日:2024年04月17日
工場や倉庫の天井を断熱工事したいと考えている方はいらっしゃいませんか?
一般的な住宅同様、工事をすることで、工場や倉庫などの大規模な建物も断熱化することが可能です。しかし、断熱化が初めての方にとっては、具体的にどのような工事が必要となるのか、そもそも断熱化することにどんなメリットがあるのか、などについてイメージしにくいものです。
そこで今回は、工場や倉庫の天井における断熱化のメリットや、断熱工事の方法、おすすめの断熱素材などについて解説します。
工場・倉庫の天井を断熱化するメリット
工場や倉庫の天井を断熱化するにあたって、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
さっそく、工場・倉庫の天井を断熱化するメリットを解説します。
気温の変化に伴う製品の劣化を防げる
工場や倉庫の工場を断熱化するにあたって、まずメリットとなるのが「気温の変化に伴う製品の劣化防止につながる」です。近年問題となっている猛暑や酷暑は、工場・倉庫内で取り扱っている製品を傷める可能性があります。
また、真冬に0度を下回るような環境となる場合、製品の素材によっては劣化してしまう場合があるでしょう。
天井を断熱化して、工場・倉庫内の気温の変化をおさえれば、製品を守ることにつながります。
結露によるトラブルを回避できる
倉庫や工場の天井を断熱化すると、結露の予防が期待できます。気温によっては、工場や倉庫内に結露が生じてしまうものです。結露は施設内にカビが発生するリスクとなるだけでなく、精密機器のトラブルを招くことにもなりかねません。
しかし、天井を断熱工事することで、温度を一定に保ちやすくなり結露が生じにくくなります。結果的に衛生的な環境を維持しやすくなるとともに、機器の故障やトラブルのリスクも軽減できるでしょう。
空調にかかる費用を削減できる
工場や倉庫の天井を断熱化するメリットの一つが、空調にかかる費用を削減できることです。天井を断熱工事するだけで、外の気温が施設内に影響しにくくなります。空調の設定温度を極端に調整する必要がなく、電気代の節約につながるでしょう。
実際、天井を断熱化するだけで、真夏であっても空調の設定温度を極端に下げなくても快適な温度を維持しやすくなります。冬も同様で、適度な温度設定で快適な暖かさを維持することが可能です。
空調の設定温度による電気代の上昇に課題を感じている場合は、天井を断熱化することがおすすめです。
工場・倉庫の天井を断熱化する際の方法
工場や倉庫の天井を断熱化するにあたって、あらかじめ知っておくべき方法があります。ここからは、工場や倉庫の天井を断熱化する際の方法を見ていきましょう。
天井に断熱材を敷き詰める
工場や倉庫の天井を断熱化するにあたって、まず挙げられるのが天井に断熱材を敷き詰める方法です。敷き詰める素材はさまざまな種類がありますが、グラスウールもしくはロックウールと呼ばれる素材が定番です。
素材を隙間なく敷き詰めることで太陽光の熱が工場・倉庫内に影響してしまうのを防ぐことができます。
断熱シートを貼り付ける
比較的手軽に断熱対策をしたいときには、断熱シートを貼り付ける方法がベストです。天井にシートタイプの断熱製品を貼り付けるだけで、太陽光による熱の侵入を回避しやすくなります。
また、倉庫内の冷気や暖気などが屋外へと放出されてしまうのも防ぐことができます。快適な温度を一定に保ちやすくなるため、電気代の節約も期待できるでしょう。
断熱性能の高い塗料で塗装する
比較的規模の大きな工事が可能であれば、断熱性能の高い塗料で塗装するといった方法があります。塗料に含まれる断熱素材が、太陽光を反射させるため熱が室内に侵入しにくくなるのがメリットです。
ただ、天井への塗装には対応しておらず、屋根のみが塗装対象であるケースが多いため、施工する際には依頼先へあらかじめ確認しておきましょう。
工場・倉庫の天井におけるおすすめ断熱素材
工場や倉庫の天井でおすすめの断熱素材は、セルロースファイバーです。数ある断熱素材の中でも、とくに遮熱性や断熱性が高い素材であり、工場や倉庫におすすめできます。
他の断熱素材と比べるとやや高額な費用相場ではあるものの、断熱効果が高いため結果的には電気代の大幅節約が可能です。
気温差が大きい地域や、夏場・冬場に極端に気温が上昇・下降する地域に工場や倉庫を展開している場合は、ぜひセルロースファイバーを検討してみてはいかがでしょうか。
おわりに
本ページでは、工場や倉庫のオーナー・管理者などへ向けて、天井の断熱について解説しました。断熱工事と聞くと、屋根や壁などが定番ですが、実は天井も断熱対策を施せる箇所です。
そのうえ、断熱工事の選択肢が多いうえに、選べる素材もさまざまであるため、理想としている断熱効果や予算と照らし合わせながら検討してみてはいかがでしょうか。