最終更新日:2018年05月02日
リノベーションとリフォームって、一体どう違うの?
建設業者に訪れるお客様の中には、自分の希望する工事ではなく、リフォームとリノベーションの違いについて質問される方々も少なからず見受けられます。
幅広い情報がインターネット上に掲載される近頃では、リフォームやリノベーションといったキーワードを使って、お客様自身が施工事例などの情報収集をできる時代となっています。
またこうしたシーンにおいてより自分の希望する工事に近い情報を集める場合は、より具体的な言葉を使った方が検索なども行いやすくなると言えるでしょう。
今回は、混同されやすいリノベーションとリフォームの違いについて詳しくご紹介していきます。
リノベーションとリフォームには、明確な定義がない
最初に皆さんにお伝えしておきたいのが、実はこの2つの用語について厳密な定義や境界線がないということです。
インターネットを通じてさまざまな建築メディアが増える近頃では、それぞれの会社や編集部、筆者の感覚でリフォームもしくはリノベーションという言葉で表現されるケースが多く見受けられます。
またどちらの言葉を使っても間違いということはないため、住まいに手を加える際の目的や意図によって使い分けが行われていると捉えて良いでしょう。
多くのリノベーション会社が加盟する協議会による定義
国内の主要リノベーション関連会社が加盟する一般社団法人リノベーション住宅推進協議会においては、下記のようにリフォーム・リノベーションという言葉の定義をしています。
【リフォーム】
原状回復のために行う営繕・修繕、不具合の生じた箇所への部分的な対処
【リノベーション】
価値、機能の再生のための改修、その住宅で暮らし全体に対処した包括的に行われる改修
言葉の成り立ちからリフォームとリノベーションの違いを考える
リフォームという英語「re+form」から考えると、形を元に戻すという意味になります。
これに対して「re+innovation」と書かれるリノベーションを和訳すると、一新・革新・刷新といった意味になるのです。
こうした英語の意味から両者の定義について考えると、古くなった住宅などを建築当時の状態に戻すことをリフォーム、同様の住まいをいちから創り出すことで価値をアップすることをリノベーションと定義できると言えるでしょう。
リフォーム、リノベーションの違いについてはこのカテゴリに詳しい建築会社でも相談対応ができますので、気になる方はぜひ気軽にお問い合わせください。