最終更新日:2018年09月26日
QCDSの見える化に取り組んでみませんか?
工場内の生産管理をしっかりおこなうためには、品質・コスト・納期・安全の「QCDSの視点」に着目した製造現場の見える化に取り組んでいくのが理想とされています。
このポイントから取り組む見える化の事例は、ネット上にも意外に多く公開されています。
今回は、QCDSそれぞれで好循環の生まれている工場の事例から、生産管理の実情について考えていきます。
Q:品質における日常管理と見える化のポイント
品質における工場内の管理は、人・設備・作業方法・原材料といった多角的な視点で進めていくのが理想です。
例えば、多くの工場現場で取り入れられているスキルマップは、各作業員のスキル充足率を見える化するために存在します。
これに対して設備管理に欠かせない存在とも言える管理図は、設備内の異常の早期確認やトラブル時の対応をスムーズにおこなう上でも欠かせない指標となるようです。
C:コストにおける日常管理と見える化のポイント
コストにおける見える化では、労働生産性や設備生産性、手順別コスト、在庫回転率といった数値に着目することで効率的な管理がしやすくなります。
例えば、生産や原材料における管理では、停滞や滞留がなく、在庫がきちんと回転することに適切なコストと密接な関係があると言われています。
これに対して設備における適切なコストは、生産性が維持された設備稼働より生まれると考えられていますので、工場運営におけるお金の部分で悩みを抱える事業主のみなさんにとっても、細かな日常管理から生まれる分析結果は非常に大事なものとなりそうです。
D:納期における日常管理と見える化のポイント
適切な納期管理においても、人・設備・作業方法・原材料から見ていきます。
例えば、納期における適切な方法の管理では、積み直しや詰替えなくモノが流れていくのが理想となります。
こうした無駄の解消は、納期遅れなどのスケジュール面だけでなく、従業員の負担軽減により、人件費の節約や品質といった部分にも関わってきます。
S:安全における日常管理と見える化のポイント
最後にお客様や近隣住民などに迷惑をかけない工場では、生産管理の中で安全に関するチェックや分析も入念におこなう実情があります。
例えば、安全における従業員の管理では、安全教育実施率を見える化するためにKYTという指標を用いて、決められた安全教育を受けてもらうのが基本となります。
また多くの製造現場で取り入られている安全対策の中には、方法の管理としてヒヤリハット率に着目する工場が多い実態があるようです。