最終更新日:2018年06月28日
工場・倉庫の地震対策ポイント、実践していますか?
400年ぶりに大阪北部などでも地震の発生する今の時代は、日本全国どの地域にある工場倉庫であっても地震対策を行う必要性が生じています。
こうした対策をきちんと講じている会社では、地震などの災害が起きたときにも比較的スムーズに対処ができる実態があるようです。
また地震災害の後、速やかな事業再開を行うためにも、工場倉庫を運営する事業主の皆さんは対策として必要な下記ポイントを把握しておくべきだと言えるでしょう。
工場・倉庫の地震対策は何を守るために行うの?
工場倉庫における地震対策は、人・製品・設備の3つを守るために行うと捉えてください。
まずさまざまな商品の製造開発や保管を行う工場倉庫には、人間の身長よりも遥かに高い棚や、人間の力だけでは動かせない製造マシンなどが設置されています。
地震の起こらない平和な毎日の中では、こうした設備は従業員にとって「絶対に動かないもの」と感じられる存在かもしれません。
しかし非常に高い震度の地震が起こると、高い棚は倒れ、キャスター付きの機械が動いて、従業員を攻撃することもあるのです。
棚の固定
たくさんの品物を保管する倉庫では、スチール棚をきちんと壁に固定する地震対策が必要となります。
多数の棚が並んでいる倉庫スペースでは、棚同士を連結させることで転倒防止に繋げる方法もおすすめです。
また地震時には棚の中に入った商品が下にいる作業者を直撃する可能性もでてきますので、落ちない仕組みを作ることも人と物を守る良策になると言えるでしょう。
ちなみにこうした対策におすすめとなるのは、スチール棚連結パイプや落下防止バー、耐震ベルトなどの活用です。
キャスターの固定
非常に重いキャスター付きマシンの固定には、キャスフィックスやアジャスター用移動防止金具、ワイヤーストッパーなどを用いることが多いです。
こうしたアイテムの導入は、施設内に何も入れていない工場倉庫の建設時に行なった方が効率的となります。
また日本国内でこれだけ多くの大地震が発生する今の時代は、1日でも早く地震対策を行うことが、安全な職場作りに繋がると言えるでしょう。
工場倉庫の耐震、地震対策で不明点がありましたら、こういった建物の施工実績が豊富な建築設計会社に相談をしてみてください。