最終更新日:2019年05月23日
トヨタ自動車の生産方式である改善提案は、生産性向上を目的として生み出され、成功したことで他の企業にも広がりを見せています。
改善では改善提案を「kaizen」と表現して、導入されています。
ここでは改善提案についてまとめてみましょう。
改善提案とは?
改善提案は日本のトップ企業であるトヨタ自動車の「トヨタ生産方式」であり、生産力の向上を目的として生み出されました。
改善提案の内容は、生産設備の改良、製作な業務効率の向上、作業安全性の確保など清算に関わる全てにわたっています。
特徴としては、改善提案は上からの命令で実行するのではなく、現場にいる人間がみずからアイデアを出して変えていくことです。
改善提案は1回行えば全て終わるのではなく、改善を繰り返していく継続性、持続性が重要になります。
改善提案をする目的とは?
改善提案の目的は、自分の会社の成長、繁栄ですが、第一義的には現場で働いている作業員の作業がより安全に、そして効率的に行えるようにするものです。
そうすることで、会社全体の利益につながるという発想になるわけです。
現場重視、現場目線で始まった改善提案ですが、時間の経過とともにその姿は変容しています。
改善提案の問題点
まず改善提案制度は形骸化しているという現状があります。
多くの組織で、改善提案は取り入れられているものの、改善提案の応募件数が低調であるケースが多いです。
その大きな原因となっているのが、、せっかく改善提案が出されたとしてもいくつかの理由から結局実行されないケースが多くなっています。
改善提案を出しても出来ない理由を並びたてられて、結局改善提案は実行されないという経験をしてしまうと、やる気のある従業員でも次は別のに応募しようという気にはなれないでしょう。
また改善提案は上から目線になっている場合もあります。
そもそもは現場目線から始まった制度ですが、年月の経過とともに下から改善提案のニーズがそれほどない場合でも、上からの命令で、形式を整えてしまうことが目的となっているケースもあるのです。
改善提案を機能させるためには、テーマを絞り込み、他部署への提案は工夫を持って行うようにしましょう。
また身近にできる改善提案をまずは実行するところから始めましょう。