最終更新日:2018年08月29日
リードタイムとは何ですか?
リードタイムという言葉には、商品の発注から納品までにかかる時間という意味があります。
古くから物流業界で使われてきたリードタイムは近年、商品の納期を伝えるシーンで幅広い市場や業界で用いられるようになりました。
ちなみに「発注から納品まで」という買い手にとっての意味があるリードタイムには、売り手からすれば「受注から納品まで」という形で少し定義が異なる実情があります。
そのため、リードタイムという概念を正しく使うには、それぞれの立場に合った柔軟な解釈をしなければならないのです。
リードタイムの種類
使用シーンの増えたリードタイムには、下記のように多彩な種類が存在しています。
・生産、製造
・配送、出荷
・調達
・外注
時間短縮に全力をあげる物流業界と密接な関わりのある製造現場では、商品製造をスタートしてから規定数の製造が終わるまでの期間としてリードタイムという言葉を使います。
これに対して商品製造に欠かせない原材料の調達を行うシーンにおいては、材料の自社内での準備期間や、外部業者に発注してから納品されるまでの期間をリードタイムとする実情があるようです。
リードタイムの重要性
リードタイムという言葉が多く用いられるようになった背景には、このキーワードが意味する発注・受注から納品までの時間を短縮させる重要性が増したことが大きく関係すると言われています。
特に当日配送サービスも当たり前となってしまったネット通販の業界では、納期厳守につながる概念としてリードタイムという考えが多く用いられるようになったのです。
また近年では、食品を扱うECサイトやネットスーパーといった生鮮食品の配達をおこなえるサービスも増加傾向にありますので、リードタイムという概念への重要性は更に高まりつつあると捉えた方が良さそうです。
リードタイムの短縮によって生まれるメリットとは?
大手通販サイトでリードタイムを短縮すると、お客様のところに早く商品が届くだけでなく、多くの品物を取り扱えるといったメリットが生まれます。
また当日配送サービスを行う業者では、リードタイムの短縮を実現することで、他社との差別化を図る実態もあるようです。
こうした考え方により欲しい商品を早く手に入れることができたお客様の満足度は、口コミや評価などにより、リードタイムを重視する企業の収益に更なる好循環を与えてくれると捉えて良いでしょう。