最終更新日:2018年02月09日
清掃しにくい工場、清掃しやすい工場
お客様の製品品質や安全性を高める上でも、工場内の掃除は欠かせない作業だと考えられています。
しかし製造現場の清掃が行いにくい環境の場合、工場倉庫の業務管理に欠かせない5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)についても消極的になりやすい実態があるようです。
今回は、清掃しにくい工場倉庫に生じる問題と、その改善に向けて活用していただきたいリフォームに関する話をしていきます。
清掃しづらい工場にはどんなことが起きている?
製造現場で働く従業員は、基本的に限られた勤務時間内で掃除を行わなければなりません。
しかし何らかの理由で清掃しづらい工場で働いている場合、「その部分を綺麗にするために勤務時間が長くなる」か「この時間内ではきれいにならない」という諦めにより汚れやホコリが放置されやすい実態があるのです。
従業員に前者の意識がある場合、工場内はそれなりに綺麗な環境に保たれるかもしれません。
でも彼らが割増賃金の請求ができない状況であれば、その会社にサービス残業という労働問題が生じているとも言えるでしょう。
清掃しづらい=清掃しなくて良い?
清掃しづらい工場であっても、必ず5Sは徹底しなければなりません。
この時間内ではきれいにならないという諦めによって掃除が中途半端に終わる日々が続くと、床と壁の境目などに溜まった汚れにカビなどが生える可能性もでてきます。
また蓄積した汚れを一気に大掃除するとなれば、多くの時間だけでなく特別な洗剤などを購入する経費も必要となってくるのです。
こうした形で工場倉庫に生じた悪循環は、逆に会社や従業員の負担を増やす存在になり得ると言えそうです。
リフォームで清掃しやすい工場をつくる
工場倉庫のリフォーム工事の中には、清掃しやすい環境をつくるための施工も大変多く存在します。
例えば、ホコリが溜まりにくい床仕上げをしておけば、簡単な掃き掃除をするだけで製造現場の環境を衛生的に保ちやすくなるのです。
また1日の最後に水を使って掃除を行う製造現場の場合は、集水升の配置や耐水性の高い床材・壁材を使うことも検討してみると良いでしょう。
こうした形で取り扱う素材や製品によって異なる工場のリフォームは、同じ業界の施工実績が豊富な専門業者に相談をしながらより良い方法を導き出していくのが理想となります。