最終更新日:2019年01月07日
製造業においては、具体的な数値を使ってマネジメントを行うノウハウがあります。
ここでは製造業の経営課題を明確にできる3つの数値についてまとめてみましょう。
4つの生産方式について
製造業を行う中小企業の売上は、生産管理によって左右されます
現状の生産力以上での仕事は難しい場合もありますし、大手企業のように工場面積を広げることも簡単ではありませ。
利益を改善するためには、今ある設備で稼働率を上げる必要があります。
また人材1人あたりの生産力を向上させることも利益を改善する方法となります。
人件費の割合が高い場合、大企業であっても利益率が低くなる傾向があるので、取り組まなければいけないテーマになっています。
生産方式にはライン生産方式、ロット生産方式、セル生産方式、個別式生産方式の4つがあります。
ライン生産方式はベルトコンベアで移動させながら、組み立てや部品の取り付けなどの加工をし、製品を完成させます。
ライン生産方式は同じ形、同じ製品を作るのに適しています。
ロット生産方式は一度に決められた数量の製品を生産する方法です。
セル生産方式は1人~数人の人間で、1個の製品を完成させる生産方式です。
個別式生産方式は、オーダーに合わせて1つⅠつ作っていく生産方式です。
生産効率がよい生産方式はライン方式になります。
生産管理で作成するべき数値とは?
生産管理を行うためにはKGI数値をつくる必要があります。
KGIとは、自社の経営状況を評価するための指標です。
まずは作業時間を計ります。
作業時間は、1人あたりの作業時間、1個あたりの作業時間を数値化します。
作業時間はどれくらいかかったのか?1つのものを作るのに何人で作業しているのか?どのような商品がどれだけ生産されたか?を作業スタッフに確認します。
作業開始時刻と終了時間の差をだし、作業人員で割れば1人あたりの作業時間を出すことができます。
さらにその時間を製造個数で割れば1個あたりの作業時間を出すことができます。
生産効率を高めるためには納期の早い順番に製造するのではなく、1週間、1ヶ月単位などどれくらいの期間で生産スケジュールを計画できるかが問題となります。
作業時間を数値化すると、現場の業績補油化の基準が設定できるので、効率的な生産が可能となります。