最終更新日:2018年02月09日
一般人にはイメージしにくいダクト工事
工場倉庫や病院、コンサートホール、スーパーなどの小売店といったさまざまな建物に使われるダクトは、天井の中に入っている設備の通称です。
建物を使う皆さんにとって目に見えない場所にあるダクトは、その役割や形状のイメージが難しい実態があります。
今回は、店舗内装や工場倉庫の建設などでダクト工事を必要とする皆さんと一緒に、このカテゴリの基礎知識を確認していきます。
ダクトと配管の関係
ダクトについてイメージするためには、配管との関係や違いを考えるのがいちばんわかりやすいと言われています。
換気、空調、排煙といった空気の流れを作るダクトは、水やガスの通る配管の一種です。
一般的には流体が通るものを配管、空気が通るものをダクトと呼ぶ傾向があります。
ダクトには許容範囲がある
ダクトと配管における大きな違いは、前者の施工方法が比較的簡易的だということです。
ダクトの繋ぎ目には、コーキングやテープが用いられることが多いです。
これに対して水やガスといった絶対に漏れてはならない流体を通す配管は、施工費用や材料が高くつく難点があります。
そのため、空調のように中身の漏れに対して許容範囲のあるケースでは、費用対効果を考えて配管ではなくダクトが選択されることが多いようです。
ダクトにおける4つの用途
一般的なダクトには、下記3つのうちいずれかの用途が備わっています。
・空調(SA・RA)
・排気(EA)
・排煙(SEA・SM)
例えば、たくさんの煙の出る厨房や焼肉店などでは、排気を目的としたダクトの設置が必要になってきます。
また排気ダクトは、有機溶剤などによって臭気が発生する化学薬品などの工場でも、欠かせない設備となるでしょう。
これに対して空調を目的としたダクトは、空気の入れ替えが欠かせない手術室や食品関係のクリーンルームに設置されることが多いです。
ダクト工事を依頼する際には?
こうした形で建物によって種類や材質、形状が大きく異なるダクトは、自社と同じ業態の施工実績が豊富な専門店に相談をするのが最も良いと考えられます。
類似の実績が豊富な業者では過去の経験から、スムーズに排煙や排気などのできるダクトの設置を行えます。
また澤村でもたくさんの実績を通して作業現場の環境を良くするご提案ができますので、ダクト工事を考えていらっしゃる方は気軽にご相談ください。