最終更新日:2019年06月17日
物流センターを新設したり、移転したりする場合、そのプロジェクトを失敗させないためにはどのように進めていくのがよいのでしょうか?
ここでは物流センターの新設・移転プロジェクトの進め方についてまとめてみましょう。
物流センターを移転する時に発生するトラブルとは?
物流センターを新設、移転するとなると様々なトラブルが発生します。
よく起こるトラブルとしては、保管、作業スペースが足りなくなる、ピッキング等のオペレーションが間に合わずに出荷が遅れてしまう、どこに何を置いてあるのかわからなくなる、作業員のトレーニング不足などがあります。
このようなトラブルが起きてしまうと、商品が出荷できないとなってしまうこともあるのです。
時間とコストが発生するだけではなく、お客さんからの信用問題にかかわってしまうので非常に問題です。
そこで、物流センターの移転プロジェクトに関わるトラブル、リスクは最小限に抑える必要があります。
そのために移転決定から本稼働までのスケジュールをしっかりと組んで、そのスケジュール設計に応じた準備の進捗や必要な修正対応を行うスケジュール管理が重要になるでしょう。
物流センターの移転、新設プロジェクトのスケジュールとは?
物流センター移転時の全体的なスケジュールは、マスタープラン策定、運用設計、システム・設備の準備期間、採用・トレーニングなどの稼働準備期間、並行稼働期間、本稼働という流れになっています。
マスタープラン策定では、物流センター移転に関する基本的な計画を検討します。
現在の入出荷実績データの基づく現状分析と課題だけではなく、将来の事業計画を踏まえたプラン作成をする必要があります。
運用設計フェーズでは新しい拠点に移行するための運用計画を策定します。
保管、作業にかかるレイアウト設計、バックアップ体制などを検討しましょう。
システム・設備の準備期間では、最適化する情報システムの設計・開発、ベンダー選定、導入準備を行います。
採用・トレーニングなどの稼働準備期間では、作業員の募集、採用した作業員のトレーニング期間です。
並行稼働期間では、一定期間は既存の物流センターでのシステムやサービスを同時運用して、新拠点でのシステム運用に問題がないかを比較しながら、徐々に新しい物流センターに移行していきます。