最終更新日:2019年08月28日
倉庫や工場では安全対策が非常に重要です。
安全だと思っている建物では、様々な災害が起こる可能性があり、安全対策を徹底させることは必須になるでしょう。
ここでは倉庫や工場における消防設備についてまとめてみましょう。
倉庫や工場での火災は他の建物と特徴が異なる?
倉庫や工場は、一般的な建物と比べて火災の特徴が異なり、リスクも高くなります。
まず工場や倉庫は一般的な建物と比べて、可燃物を大量に収容している場合が多いです。
さらに出入口や開口部が一般的な建物よりも少なく、建物の規模に比べると人員が少ない場合が多いでしょう。
そのため、火災が起きた時に火災の発見が遅れたり、火災による停電で室内が暗闇になったり、煙が充満しやすくなったりします。
このように火災へのリスクが高いため、工場や倉庫においては消防設備を徹底させる必要があるでしょう。
消防設備の種類と機能とは?
消防設備には警報設備、自動火災報知設備、非常警報設備などがよく知られています。
警報設備は火災を見付けて知らせるための設備で、自動火災報知設備は火災が起こった時に、熱や煙によって火災を検知して、建物の中にいる人に対して警報する設備です。
非常警報設備は押しボタン式になっており、非常時に警報を鳴らすことで火災を周りに知らせます。
これらの消防設備は火災を瞬時に知らせるために必要な設備であり、倉庫や工場では延べ床面積が500平米以上になる場合、設置義務が発生します。
そのほか、消防設備には火災から逃げるための避難設備や、火を抑制して消すための消火設備もあります。
避難設備には、上下階への移動が困難な際に使用する避難はしご、地上階まで瞬時に移動できる救助袋、火災で停電した際に役立つ誘導灯、避難通路を照らす非常用照明器具などがあります。
消化設備としては、屋内消火栓設備、屋外消火栓設備、スプリンクラー設備などが主になります。
消防設備の設置義務について
消防設備の設置義務は建物の構造と、延べ床面積によって決定します。
倉庫や工場での屋内消火栓設備の設置義務は、構造と規模によって異なり、木造では700平米、耐火構造では1400平米、耐火構造で内装制限がしてある場合は2100㎡を超える場合に設置対象となります。
設置義務が課せられる場合には、1号消火栓が必要となり、倉庫ではスプリンクラー設備の設置義務が課せられる場合もあります。