最終更新日:2019年10月02日
工場内におけるリフトのタイヤ跡対策
日本の製造業はメイドインジャパンと呼ばれ世界中からその品質と精巧な技術が高く評価されています。
日本人の勤勉さと几帳面さが製品のレベルアップに繋がっていますが、工場では品質を維持するために様々な対策が打たれています。
精密部品や機械では埃や汚れの対策は重要ですが、工場内の部品・原材料の移動、運搬にはフォークリフトが欠かせません。
このフォークリフトは狭い場所での商品・部品の移動で活躍する重要なものですがリフトが移動する空間ではタイヤの跡や摩耗したタイヤの埃の飛散・付着が大きな問題です。
工場内の衛生管理を考えると毎日就業後などの決まった時間に清掃をすることが重要となりますがこの頻度を誤ると埃・汚れが衣服やリフトを介して工場の広い範囲まで汚す可能性が高くなります。
リフトのタイヤ跡対策としてはいくつかの方法が取り入れられていますが代表的なものを紹介したいと思います。
まずはリフト用粘着マットの設置です。
倉庫の入口や頻繁にリフトが行き来する場所に粘着マットを設置しタイヤの汚れや作業車の靴についた汚れを除去する効果があります。
タイヤ用粘着マットは汚れ・埃の飛散の効果はありますが油・水を使用するエリアではタイヤが滑る危険性があること、屋外では石などがマットに付着し劣化が極端に早くなるデメリットもあります。
特定のエリアでしかリフトを使用しない工場ではエアシャワーを設置する対策が多く取り入れられています。
エリア内はタイヤ跡・汚れが多くなりますがエリア外に飛散する可能性が大きく低下する効果があります。
発生したタイヤ跡、汚れ、埃の除去対策をここまで述べましたがタイヤの種類・選び方でも効果を上げることが可能です。
リフト用タイヤの種類・選び方について
フォークリフトのタイヤには大きく2つの種類があります。
もちろんタイヤメーカーによってグレードや商品名の違いはありますが基本的な種類でまずは説明をしたいと思います。
ひとつめはエアータイヤ、こちらは一般的な自動車のタイヤと同じでタイヤの中にチューブがありその中にエアーが入っているタイプのタイヤです。
エアータイヤのメリットはクッション性が高く長時間リフトで作業する部署に適しています。
反面、パンクの危険性があり、空気を定期的に補充する必要があります、また軽い荷物の場合、段差などで跳ねる危険性もあります。
もうひとつはノーパンクタイヤでこちらはチューブがなくタイヤ全部がゴムになっているタイヤです。
チューブがなくパンクの心配がありませんので産業廃棄物置き場や建設現場など地面の状態の悪いところに適しています。
反面、長時間搭乗するとクッション性がないためあまり適していません。
追記になりますがタイヤ跡がつきにくいタイヤということでノーパンクの中にホワイトノーパンクタイヤがあります。
もちろん汚れは付着するのですがタイヤが白いため、見た目が綺麗で室内などにオススメです。
異物の混入や汚れの対策はしっかり行うように致しましょう。