最終更新日:2019年10月02日
プレス加工とはどんなもの?
製造工場の工程の説明などで耳にすることがあるプレス加工とは一体どんな加工なのでしょうか?
家電製品・自動車部品の加工で良く使われている加工方法のひとつですがそのメカニズムや内容についてはよくわからないという方も多いと思います。
プレス加工にはその方法・種類がいくつもあって部品の形状やサイズ・用途でどのプレス加工を選ぶのかがポイントになります。
プレス加工とは金型と加工するためのプレス機により加工材(鉄・アルミ等の金属)を荷重・圧力をかけて折り曲げたり穴を開けたりして加工することをいいます。
プレス加工で目的の形を形成するためにはまず金型を作成する必要があります。
この金型が作成できればプラス機で連続加工することで短時間で大量の加工生産が可能になります。
プレスによる加工は折り曲げ・穴あけ・切断・絞りなど様々でその加工方法により手法が違っているところが特徴となります。
プレス加工で作られる製品の具体例をいくつか挙げてみます。
プレス加工が最も活用されているのが自動車用部品で自動車の外装(ボディ)は大きな鉄板をカットしプレス加工されたものを溶接で接続し作られています。
車のドア・天井等のパーツは様々な金型を使ってプレス加工でほぼ作られています。
また家電製品のパーツにもプレス加工は広く使われており製造工場になくてはならない加工となっています。
板金加工とはどう違うのかまたそのメリット・デメリットとは
プレス加工について前項で簡単に解説をしましたが詳しく知らない方にとっては同じ金属の加工をする板金加工との違いはあまりわからないと思います。
プレス加工と板金加工の大きな違いはプレス加工がプレス機と金型を使った機械加工であるのに対して板金加工は工具などを使用して手作業で行うか、人が操作する機械によって加工することがほとんどという違いがあります。
つまり板金加工はプレス加工のように大量生産をすることが困難で機械の操作方法を覚えるだけで加工が可能なプレス加工と違い経験・技術が必要なのが板金加工になります。
プレス加工には大量生産が可能になるという大きなメリットがありますが、その他にもいくつかメリットがあります。
またデメリットも少なからず存在しますので併せて紹介したいと思います。
メリットとしては加工時に削る作業がないため加工材を効率よく使用できる点があります。
そして金型を変えることで様々な形状に加工をすることができる点も大きなメリットです。
スキルに頼らず基本的な操作マニュアルを習得することで作業が可能な点もメリットと言えるでしょう。
一方のデメリットですが金型を一度作ってしまえばコストがあまりかかりませんが生産開始前には金型作成のためのコストがかかるデメリットがあります。
またプレ好きは高額なためやはり工場の操業時のコストの面では大きなデメリットとなります。