最終更新日:2019年04月11日
クリーンルームとは空気清浄度が確保された部屋のことであり、クリーンルームの空間に供給される材料、薬品、水などは要求される洗浄度が保持される必要があります。
ここではクリーンルームに搬出搬入する際に絶対に注意しておきたいことについてまとめてみましょう。
クリーンルームの種類
クリーンルームはコンタミネーションコントロールが行われている限られている空間であり、空気中における浮遊微小粒子、浮遊微生物が限定されて、正常度レベルが管理されている空間です。
クリーンルームにはいくつかの種類があります。
工業用クリーンルームは、工業品の製造工程で用いられるクリーンルームです。
バイオクリーンルームはバイオテクノロジーの分野で用いられるクリーンルームであり、バイオに関する研究や製造がメインとなっているため、空気中の浮遊微生物の管理が重要です。
医療用途として必要なクリーンルームもあり、滅菌医療機器の製造所、滅菌室はクリーンルーム化されています。
食用用途においては調理場や製造ラインをクリーンルーム化することで、細菌を含め、異物、虫などの混入を回避した環境で食品製造を行います。
クリーンルームへの入退出
クリーンルームへ入退出する時には、全身を覆う専用のクリーンウェアやマスクを着装します。
人間は衣類や人体から大量の塵埃を発生させてしまうので、このようなクリーンウェアが必要となります。
このクリーンウェアを着装した後、二十扉の出入り口で清浄空気のエアシャワーを浴びて塵埃を落としてから入室しましょう。
出入口の床部分には粘着マットが敷かれているので、靴底についた埃や塵も除去できます。
クリーンルームの搬出入において気を付けるポイントとは?
クリーンルームの搬出入において気を付けなければいけないのは洗浄度レベルを規定値に守るための入出、クリーンルーム運用に精通した運搬技術者を配置すること、埃や塵、ごみなどから精密機械を守るための梱包技術を取得すること、極力クリーンルーム内を汚さない運搬機材設備にすること、作業の迅速化などがあります。
クリーンルームでの作業においては様々な資格が必要となりますので、その環境に適したチームを作り、迅速な作業を行う必要があるでしょう。
クリーンルームで業務を行うために必要とされる、資格には有機溶剤作業主任者、特殊化学設備作業者、特定化学物質作業主任者、毒物劇物取扱責任者、特定高圧ガス取扱主任者などがあります。