最終更新日:2018年03月29日
なぜコンクリートは劣化するの?
工場倉庫の壁などに使われることの多いコンクリートの耐用年数は、初期条件・環境条件・使用条件の3ポイントによって大きく異なる実態があると言われています。
例えば、化学薬品を取り扱う現場や交通量の多い立地環境にある工場は、それ以外の環境と比べてコンクリートの経年劣化が進みやすい環境と考えられます。
またこの他に原材料の配合比率や品質などの初期条件によっても耐用年数が変わってくるコンクリートの場合、複数要因の絡み合いにより劣化が進行していくと考えられているのです。
乾燥吸収ひび割れの主な原因と症状
壁や柱などの部材によってコンクリートの伸縮ができない建物では、引張力によるコンクリートのひび割れが起こりやすい実態があります。
乾燥収縮ひび割れと呼ばれるこの状況は、自由に変形できるコンクリートでは基本的に生じにくい存在だとされています。
この原因で入ったコンクリートのヒビは、雨漏りなどの発生要因にもなり得ますので、こうしたトラブルを見つけたら早めに修復する必要があると言えるでしょう。
中性化によるコンクリートひび割れの原因と症状
道路に漂う排気ガスや大気中の二酸化炭素がコンクリート成分と反応すると、その密度が低下することにより中性化が進むと考えられています。
海近くにある工場倉庫や住宅にこの現象が起こると、コンクリートのひび割れ部分にコケなどが生えることにより、見た目的にもあまり良いとは言えない状況になるようです。
この他にもコンクリートの劣化要因は非常にたくさん存在する
コンクリートの劣化は、凍結融解や凍害、塩化カルシウムとの複合的劣化といったさまざまな原因で起こり得ます。
工場の外壁などに少しでもひび割れを見つけたら、その原因を見つけ出すためにも早めに工場倉庫の施工に詳しい建設会社に相談をしてください。
コンクリート補修方法と手順
コンクリートの補修は、専用の材料を塗布することでクラックと呼ばれるひび割れの進行が抑えられる仕組みです。
また材料の製造技術が高まる今の時代は、ひび割れの生じたコンクリート面に素材を塗布するだけで、小さなひび割れの修復とアルカリ性の回復効果が得られるのです。
この施工を行った後は、ひび割れ箇所へのモルタル塗布や、コンクリートと同色の専用カラーを塗布する流れとなります。
こうした作業を行わない限りコンクリートの劣化やひび割れはどんどん進む形となりますので、自社工場の外壁に少しでもおかしな点を見つけた時には早めに建設会社に相談をするようにしてください。