最終更新日:2023年12月06日
工場勤務の人であれば誰しも一度は聞いたことがあるかもしれない「仕掛品」
ここでは仕掛品についてまとめてみましょう。
仕掛品とは?
仕掛品とは販売を目的とした製品を作るために製造をはじめて、まだ製造中のもので、さらに加工などをする必要があるため、そのままでは販売することができないもののことを言います。
例えば、画面が取り付けられていないスマートフォンや、発酵段階のパン生地などは全て仕掛品と呼ばれています。
仕掛品は工場で作りかけのものだけではなく、作って販売されるものの全てが対象となるのです。
仕掛品と同じような意味合いで使われる言葉として「半製品」があります。
この半製品は企業や工場で作られた中間的製品のことであり、そのままでも販売することが可能なものです。
この点が仕掛品と半製品の違いでしょう。
例えばオレンジジュースを製造している工場でボトルに詰められたオレンジジュースにラベルがつけられていない状態のものは半製品と呼ばれています。
ラベルはついていないものの、オレンジジュースとしては販売することができるので、仕掛品ではなく半製品として取り扱われるのです。
仕掛品はものつくりの現場では必ず発生するものですので、しっかりと計上を行わなければ利益計算にズレが生じてしまいます。
仕掛品の計上方法とは?
仕掛品の形状は、決算時期のような在庫などを棚卸して、経費や資産をまとめるタイミングに合わせて計上するのが一般的です。
仕掛品の数量や原価は月ごとに行って一定するのではなく、仕掛品をの計上をきちんと行わないと、その分決算で産出される利益が正確なものではなくなってしまうのです。
月毎に仕掛品の棚卸を行って、算出される仕掛品の原価計算を毎月行うようにしましょう。
また仕掛品は費用ではなく、流動資産として計上することが望ましです。
仕掛品は販売が可能な半製品とは異なり、費用だけではなく、資産としても計上しなくてはなりません。
そのためには仕掛品の、原価計算なども必要になるのです。
仕掛品の原価の計算方法としては、先入先出法や平均法、後入先出法などの方法があります。
仕掛品を計上しないでいると、月ごとの赤字が大きくなってしまうこともあり、極端な黒字になってしまうこともあるでしょう。
仕掛品によって経営状態が安定しないというイメージを抱かれやすいので、しっかりとした経営状態を保つためにも仕掛品の形状はきちんと行うようにしたいですね。