最終更新日:2018年08月29日
工場内のマニュアルはどうして必要なの?
工場内でマニュアルをつくる最大の目的は、作業を標準化することです。
お客様に納品する大事な製品は、誰かいつ作っても同じ品質であることが求められます。
また作業を行う従業員は、有給休暇や冠婚葬祭などにより会社を休むこともありますので、どんなに素晴らしい技術を持つ作業者のいる現場であっても初心者でも同じ仕事をおこなえるマニュアルの存在は欠かせないと考えられるのです。
ちなみにマニュアルのある工場では、どの工程でどんな作業が行われているかという見える化も可能となります。
また現場のことを何も知らない新入社員を採用したときにも、マニュアルがあった方が先輩社員の指導もおこないやすくなると言えるでしょう。
工場内のマニュアルにおける作り方のポイントとは?
仕事の取扱説明書とも言えるマニュアルを作る時には、まず現場における作業の洗い出しから始めていきます。
一般的なマニュアルは、その仕事を行う目的や流れ、作業の手順、自社の品質水準、チェック項目などで構成されています。
その中で意外と重要なのは、「なぜその製品を作るのか?」という目的などを具体的に書くことです。
こうした記述により仕事の全体像やその意味などがわかると、従業員の自主的な行動に繋がりやすいマニュアルが完成します。
またマニュアルにはわかりやすさも大事なポイントとなりますので、長年その工場内で働くベテラン社員の知識に合わせるのではなく、初めてその現場に入る新入社員でも理解できるように図表や写真を使って解説していくことも幅広い人が使うマニュアル作成には欠かせない心掛けになると言えるでしょう。
マニュアルを工場の仕事に活かすコツ
完成したマニュアルは、全ての従業員に使ってもらうために上手く浸透させる必要があります。
こうしたポイントを徹底するには、ある程度マニュアルができてきたら、現場の担当者に渡して実際に使ってもらうのがおすすめとなります。
こうしたステップを完成前に入れると、作成者が頭の中で考えるだけでは見えない実践をする上で欠かせない注意点なども盛り込みやすくなります。
また製造工程の変化などによりマニュアルの内容が古くなった時には、早めに改定することも必要です。
理想的なマニュアルを作る工場では作成担当者だけでなく、管理者から現場の新人まで幅広い従業員の意見が良い形で盛り込まれる傾向もありますので、作成過程で報告・連絡・相談というコミュニケーションの円滑化を図ることも忘れないようにしてください。