最終更新日:2023年11月21日
倉庫や工場を増築したいと考えている方はいらっしゃいませんか?
既存の倉庫・工場が手狭であったり、レイアウトに問題があったりする際、増築することで改善できる場合があります。
とはいえ、実際に増築することでどのようなメリットがあるのか、どのような点に注意すべきなのかなどは気になるところでしょう。
そこで、今回は倉庫や工場の増築を検討している方へ向けて、具体的なメリットや注意点などについて解説します。
倉庫・工場を増築するメリット
倉庫・工場を増築するメリットは何なのでしょうか。
まずは、具体的な利点について見ていきましょう。
作業効率の向上が期待できる
倉庫・工場を増築するメリットとして、まず挙げられるのが作業効率の向上が期待できる点です。増築を行い、作業スペースが広くなることで、現場で働くスタッフがより作業しやすくなります。
手狭な環境での業務は、効率が下がりやすいうえに、人員も増員しにくくなるため増築を検討したほうがいい場合が多いです。
作業効率に課題を感じている現場や、今後人員の増加を予定している場合には、倉庫・工場の増築がおすすめです。
生産性の向上が期待できる
生産性の向上が期待できるのは、倉庫・工場を増築するメリットの一つです。倉庫・工場を増築することで、人員を増やすことができれば、1時間あたりの生産量はこれまで以上に高まることでしょう。
また、倉庫・工場の増築を行い、十分なスペースを確保できれば新たな生産設備を導入しやすくなります。これまで人の手作業で行っていた業務を、設備で自動化できるようになれば、人手不足の現場であっても生産性を向上しやすくなります。
結果的に業績の向上にも繋がるため、倉庫・工場の増築を検討してみてはいかがでしょうか。
建て替え・新築と比べると安価
倉庫・工場の増築は、建て替えや新築と比べると安価な傾向にあります。倉庫・工場の建て替えや新築は、坪単価でおよそ40万円~100万円が相場と言われています。倉庫・工場の素(コンクリート・鉄筋等)によっては、坪単価100万円以上の費用が必要となることも少なくありません。
大規模な倉庫・工場の場合、数千万円や数億円規模の建て替え・新築となるため膨大なコストがかかることが予想されるでしょう。
しかし、増築であれば既存の倉庫・工場のスペースを拡張するのみの工事となるため、コストを抑えやすい傾向にあるのです。
作業スペースに問題を感じているものの、建て替えや新築を実施するほどの予算を確保できない場合には、増築がベストな選択肢といえるでしょう。
倉庫・工場を増築する注意点
倉庫・工場を増築するにあたって、あらかじめ知っておくべき注意点があります。
これから倉庫・工場を増築しようと予定している方は、以下の注意点を把握したうえで検討してください。
現状の問題を明確にする
倉庫・工場を増築する際には、まず現状の問題を明確にするところからスタートしましょう。倉庫・工場の抱える問題が漠然としていると、そもそも何を目的として増築するのかも曖昧になってしまいます。
せっかく増築したものの、現場の問題が解決できない事態に陥ってしまうため、「何が問題なのか」「どこを改善すべきなのか」を現場の声を確認しながら考えていきましょう。
既存部分とのバランスを考える
倉庫・工場の増築は、既存部分とのバランスを考えたうえで検討する必要があります。
増築した部分と既存部分との色味に違いが生じてしまう場合は、既存部分の塗装も必要となるでしょう。また、耐久性の問題から接合部分を補強しなければならない場合も考えられます。
倉庫・工場の増築は、単純に「スペースの拡張」だけではなく、既存部分も視野に入れた工事になることを頭に入れておきましょう。
倉庫・工場を増築する際の申請について
倉庫・工場を増築するにあたり、忘れてはならないのが「確認申請」です。
増築に限らず、建て替えや新築も同様ですが、工事を行う際には「建築基準法」を満たしていることが大前提です。容積率や高さ制限、斜線制限、建ぺい率などさまざまな基準が設けられており、それぞれのルールに則った増築であるかを確認する必要があります。
倉庫・工場の増築では、自治体へ工事の内容に関する図面や申請書などを提出し、確認してもらわなければなりません。
確認申請を怠って倉庫・工場の増築を実施してしまうと、違法建築に該当する恐れがあり、今後に増改築ができなくなってしまうリスクや、融資を受けられなくなってしまう可能性があります。さらに、罰金の対象となることもあるため、自治体への確認申請は忘れないようにしましょう。
おわりに
本ページでは、倉庫・工場の増築について詳しく解説しました。
倉庫・工場の増築にはさまざまなメリットがありますが、一方で注意点もあるため、それぞれを確認したうえで検討する必要があります。
また、倉庫・工場の増築では、自治体への確認申請が必須となるため、事前に必要書類を準備して提出することも重要です。
本ページを参考にしながら、倉庫・工場の増築について計画を立ててみてはいかがでしょうか。