最終更新日:2019年11月14日
工場経営において、重要な取り組みである「ECRS」をご存じですか?
業務の効率化を図ることができ、工場に限らずECRSは積極的に導入されていますが、まだまだ導入が進んでいないところも多いのが現状です。
しかし、工場の場合、効率的に製造・生産を進める必要があることから、ECRSの導入は必要不可欠といえます。
そこで、今回は工場において重要な取り組みとなる「ECRS」について解説します。
ECRSとは
ECRSとは、工場に必要なステップや工程のイニシャルからとった単語であり、具体的には「Eliminate(取り除く)」「Combine(繋げる)」「Rearrange(組み替える)」「Simplify(簡素化する)」の意味を持ちます。
それぞれの詳細については、下記をご覧ください。
Eliminate(取り除く)
まずは、「無駄を省く」という点に着目します。
作業や製造で使用する素材など、自分が気が付かないだけで意外にも「無駄」となっている部分があるものです。
例えば、作業を例に挙げるとするならば「複数の工程を便利なツールを活用して一部の工程をカットできないか」といったことが考えられるでしょう。
毎日行っている作業を「当たり前」と思わずに、省けるポイントが無いかを客観的に見てみてください。
Combine(繋げる)
複数の工程をまとめられないか、といった点を考えます。
製造関連の場合、似ている工程を何段階にも分けて行われることが少なくありません。しかし、作業の全体を見回してみると、「複数の工程を一つにまとめられる」「複数の工程を従業員一人でまかなえる」といったケースがあります。
業務の効率化と時間の短縮が狙えるため、「Combine」という要素は工場に重要です。
Rearrange(組み替える)
「組み替える」という要素は、簡単にいうと「工程や人員を変更することができないか」ということです。
例えば、作業工程の順序を入れ替えてみたり、担当者や現場の従業員を変更してみたりなど、「組み替える」という要素はどのシーンでも導入できるものです。
日ごろから当たり前のように感じていても、実際は「入れ替えたほうが改善する」といったケースもあります。
Simplify(簡素化する)
「簡素化」とは、文字通り作業内容や工程、業務などをシンプルにすることです。
特に、複雑な業務内容の場合はミスのリスクが高いうえに、時間もかかるでしょう。簡素化できれば全ての従業員が業務内容を正しく理解しやすくなり、ミスを防ぐことにもつながります。
おわりに
今回は、工場の「ECRS」についてご紹介しました。
現場を改善するにあたり、重要な要素であることは間違いなく、業務の効率化を目指すうえで重要なポイントといえます。
現在、工場のありかたについて疑問を感じている方は、これを機に「ECRS」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。