最終更新日:2022年02月22日
工場内の環境は社員に大きな影響を及ぼし、作業効率やモチベーションにもかかわります。
少しでも作業効率アップにつながる、よりよい環境へ導くには「工場内の気温」に注目してみましょう。
そこで今回は、工場内に設置する業務用エアコンの種類や選び方について解説していきましょう。
工場に業務用エアコンが必要な理由
工場では生産等に必要となる機器や設備がいくつもありますが、忘れてはいけないのが「エアコン」です。
細かな温度管理が必要な製品でないと、生産過程に直接かかわる設備とは言えないためつい後回しになってしまうかもしれません。
しかしエアコンの有無は、工場内の環境に大きくかかわり業務効率や社員の働くモチベーションにも影響を与えるでしょう。
エアコンがあることによって、工場が居心地のよい場所になり働きやすい環境の実現、ひいては社員の定着率向上にもつながるかもしれません。
しかし「とにかくエアコンがあればなんでもよい」というわけではありません。
工場では特に「業務用エアコン」と呼ばれるエアコンが必要になります。
広い工場であれば、パワーの低いエアコンではうまく温度調節ができないかもしれません。
どうにか理想の温度にできても、思わぬコストがかかってしまうこともあります。
業務用エアコンであれば、そうしたトラブルを避けながら快適な温度へ導けるでしょう。
工場に業務用エアコンを設置するときに注意すること
まずは、業務用エアコンの設置にあたって注意しなければならないことから解説していきます。
まず、業務用エアコンを設置するときには電気のキュービクル、そしてブレーカーをよく確認してください。
業務用エアコンは家庭用エアコンに比べはるかに電気の使用量が大きいため、工場の状態によっては購入後に「使用が難しい」と判断されてしまう場合もあります。
キュービクルとは、高圧で受電するために使用される設備のことです。
キュービクル式高圧受電設備とも呼ばれており、工場はもちろんのこと大きな倉庫や病院といった、大型施設には必ず配置されています。
ブレーカーは家庭でも使われていますが、工場のような大型の施設ではどこに設置されているのか、またどのくらいの電力に耐えうるのか違います。
エアコン設置前に、必ず確認してください。
対応しきれない業務用エアコンを導入してしまうと、新たに電気工事が必要になり、大きな出費が発生してしまう可能性があります。
工場で使う業務用エアコンの選び方
工場で使う業務用エアコンは、「どのような機能が必要か」といったポイントから選んでいくのもよいでしょう。
例えば、エアコンを導入する理由として、やはり「工場内の快適な温度を保つ」という効果を期待している人は多いのではないでしょうか。
工場は特に、多くの機械がぎっしりとつまっていることから熱がこもりやすい環境です。
社員はもちろん、機械にとっても過剰な熱は悪影響ですので、パワーが強く工場内で発生する熱に耐えうるエアコンを選ばなければいけません。
パワーがないと、広い工場では冷暖房の効果が十分に行き届かない可能性があります。
温度調整のしやすさも重要なポイントであり、扱いが難しいエアコンは結果的に使用頻度が下がり、導入した分損になる可能性もあるでしょう。
パワーと使いやすさ、どちらも重要な要素です。
また、業務用エアコンの中には空気清浄機能がついているものもあります。
空気清浄機能があると、精密機械にとって避けなければいけない細かなホコリを効果的に除去できます。
フィルターの自動洗浄もしてくれるタイプなら、 吸い込んだホコリもきれいにできるのでお手入れも簡単です。
メンテナンスの頻度を抑えられるので、きれいな状態をキープしやすくなるでしょう。
工場に合う業務用エアコンの種類
業務用エアコンは、天井に埋め込むタイプや床に置くタイプなどタイプによって使い勝手も変わります。
天井に埋め込むタイプのエアコンは、場所を取りにくいことから背の高い機器を扱う工場でも活躍します。
ただし天井が高すぎる工場や、スペースのない工場への設置が難しいため、その場合は天吊タイプも検討しましょう。
天吊タイプなら天井に設置できない環境でも取り付けられ、簡単に設置できるでしょう。
もし、天吊も含めて天井部分への設置が難しいときには、床に置くタイプの業務用エアコンという選択肢もあります。
床タイプなら取り付けにかかる工事費用も抑えられ、日頃のメンテナンスや、不備があったときの修理も簡単です。
それぞれに特徴が違い、メリット・デメリットがあるためまずは業者に相談し、プロの目線から最適な業務用エアコンを考えてもらうとよいでしょう。
まとめ
工場が作業しやすい環境であるかどうかには、工場内の気温も大きく影響します。
工場は空間が広く熱もこもりやすいため、通常のエアコンではなく業務用エアコンを導入しなければいけません。
置き場所についても十分検討しながら、この機会にそれぞれ工場に合う業務用エアコンを探しましょう。