最終更新日:2019年08月28日
工場の生産管理においてボトルネックと呼ばれる工程があることをご存知ですか?
ここでは工場のボトルネックについてまとめてみましょう。
ボトルネックとは?
ボトルネックとは、飲み物のボトルの上が細くなっている部分のことであり、このボトルネックがあることで中身が一気に出ずに注ぎやすい量が一定量出るようになっています。
しかし工場などの生産過程においてはボトルネックがあることで、作業が詰まってしまい、生産効率はおちてしまいます。
例えば唐揚げを作る過程においては、肉を切って、調味料を揉み込んで、冷蔵庫で寝かせてから、油であげるでしょう。
この「冷蔵庫で寝かす」という過程が生産工程の中ではボトルネックとなるのです。
生産管理におけるボトルネックは作業や工程において一番能力や容量の低い場所、つまり1番仕事が詰まってしまいやすい場所とも言えるでしょう。
ボトルネックはどうやって見つける?
たくさんある製造工程の中でボトルネックを見つけるのは大変そうと感じるかもしれません。
ボトルネックを見つける方法として、仕事が停滞している場所はどこか?稼働率が高い工程はどこか?問題やトラブルが発生する工程はどこか?作業時間が長い工程はどこか?をチェックしてみるとよいでしょう。
稼働率が他と比べて高い工程というのは、他の工程のスピードに追いつけていない工程なので、ボトルネックになっている可能性があります。
ボトルネックを見つけるときに、ピッチダイアグラムと呼ばれる作業時間をグラフ化したものを作成すると、ボトルネックの発見や判断、ラインの改善案がわかりやすくなります。
ボトルネックを解消する方法とは?
ボトルネックを解消する方法として、工場での生産工程の能力や許容量をあげる方法があります。
ボトルネックきちんと正確にみつけて、人材や機械を増やして生産を行うことでボトルネックを解消でき、生産性も向上します。
ただ機会や人員の導入は、コストアップにもつながるので注意が必要です。
その他、工程の段取りを改善して、時短、効率化を検討することもボトルネックの改善につながるでしょう。
工程の時間を短縮したり、効率化できるような生産過程に改善したりすることで、生産効率は大幅にアップするでしょう。
もう1つ、工程内での処理内容を分配することもボトルネック解消におすすめです。
工程内の作業を他の工程に移動させることで、工程内の作業を減らすことができるでしょう。
ただ、一度割り振りした作業内容を再配分することになるので、処理内容を分配することで必ずしもうまくいくとは限りません。
これだけたくさんのボトルネックの改善方法を考えても、ボトルネックは移動していくためなかなか無くなりません。
1つのボトルネックを改善してもなかなか終わりは見えないのです。