最終更新日:2024年04月17日
工場や倉庫を経営している方や管理している担当者にとって、「建物を少しでも長持ちさせること」は大きな課題なのではないでしょうか。建物は日々太陽光や雨風にさらされているため、傷みやすいのが事実です。
とくに、屋根は直射日光を受け続ける部分であるため、定期的なメンテナンスを行う必要があります。
そこで、今回は工場や倉庫の屋根メンテナンスが必要となる理由について詳しく解説していきます。
工場や倉庫の屋根において定期的なメンテナンスが必要な理由
工場や倉庫の屋根において、なぜ定期的なメンテナンスが必要となるのでしょうか。
まずは、屋根の定期メンテナンスの必要性について詳しく解説していきます。
雨漏りを防ぎやすくなる
工場や倉庫の屋根を定期的にメンテナンスすべき理由の一つが、雨漏り対策です。屋根は経年劣化に伴い、ひび割れや腐食などが生じてしまう可能性があります。
工場や倉庫における雨漏りは深刻なトラブルであり、湿気や水気が故障トラブルを招いたり、雨漏りで塗れた床で従業員が転倒してしまったりするなど、深刻な事態に陥ってしまうことがあるのです。
雨漏りを防ぐことは、さまざまなトラブルを未然に防ぐことでもあるため、定期的に屋根をメンテナンスする必要があるといえます。
美観を保てる
工場や倉庫における屋根の定期的なメンテナンスは、美観の維持を実現できます。天井は建物の高い位置にあるため目に触れにくい箇所ではあります。しかし、太陽光を直接浴びる場所であるため、劣化が目立つ箇所なのです。
屋根が劣化しているだけで、建物全体が劣化しているような印象を感じることから、定期的なメンテナンスは必要と言えます。とくに、顧客などの外部の人が出入りする工場・倉庫や、ブランドイメージが重要視されている会社などにおいては、とくい屋根の定期的なメンテナンスは必須です。
従業員の意欲向上につながる
工場・倉庫の屋根を定期的にメンテナンスするメリットの一つに、従業員の意欲向上が挙げられます。「やりがい」「モチベーション」など、働くにあたって必要な意欲は、働く環境に大きく影響するといっても過言ではありません。
実際、綺麗に整備された場所で働くのか、劣化した状態が放置された環境で働くのかでは、従業員の意欲は大きく異なります。当然、前者のほうが従業員の意欲を高めやすく、結果的にパフォーマンスの向上や生産性の向上などが期待できるでしょう。
工場や倉庫の屋根のメンテナンスを怠るリスク
工場や倉庫における屋根のメンテナンスは、壁や床などと比べると後回しにされやすい傾向にあります。とはいえ、定期的にメンテナンスをしないと、さまざまなリスクを招くため注意が必要です。
ここからは、工場や倉庫の屋根のメンテナンスを怠るリスクについて、詳しく解説していきます。
従業員の怪我による賠償金リスク
工場や倉庫の屋根のメンテナンスを怠るリスクとして、まず挙げられるのが「従業員の怪我による賠償金のリスク」です。
たとえば、屋根が劣化したことで雨漏りが発生した場合、塗れた床で滑って従業員が転倒する可能性があるでしょう。万が一、深刻な怪我に陥ってしまった場合、高額な賠償金を請求されることが考えられます。
また、雨漏りでなくても、劣化によって屋根の一部が落下し、従業員が怪我をするリスクがあります。いずれにせよ、屋根の劣化の放置は深刻な事態を招く恐れがあるため定期的なメンテナンスが必須です。
屋根の損壊による修理費用の高額化
屋根の定期的なメンテナンスを放置していたことが理由で大規模な損壊が生じてしまった場合、高額な修理費用がかかる恐れがあります。損壊する規模によっては、定期的にメンテナンスをするよりも修理費用が高額になってしまうことが考えられるため注意が必要です。
建設が完了してから期間が立っている工場・倉庫や、屋根の劣化が目立ち始めてきたと感じる場合には、ぜひ早めのメンテナンス計画を立てましょう。
工場や倉庫の屋根におけるメンテナンスのタイミングは?
工場や倉庫の屋根をメンテナンスするにあたって、気になるのが「どのタイミングで実施すべきか」ではないでしょうか。
具体的なタイミングはケースによって異なるものの、塗装であれば10年に一度が目安となり、カバー工法であれば25~30年に一度が目安となります。
また、葺き替え工事の場合は、耐用年数によって異なるため工事を担当する業者に、メンテナンスのタイミングを確認しましょう。
おわりに
本ページでは、工場や倉庫の屋根におけるメンテナンスについて解説しました。屋根の定期的なメンテナンスは、建物の管理者にとってさまざまなメリットがあると同時に、深刻なリスクを回避することにもつながります。
また、工場や倉庫の屋根は、一度きりのメンテナンスではなく、計画を立てて定期的に実施することが大切です。ぜひ、今回ご紹介した内容を参考にしながら、さっそく屋根のメンテナンスを検討してみてはいかがでしょうか。