最終更新日:2018年05月02日
リフォーム、リノベーション、コンバージョンの違いを知っていますか?
建物の改修や用途変更といったことについて建築会社に相談する時、リフォーム、リノベーション、コンバージョンの違いを知っておくとよりスムーズに話ができます。
またWEB上にさまざまな施工事例が掲載されている今の時代は、これらの言葉の意味や違いを把握していた方が依頼主自身も自分で情報収集しやすい実態があるのです。
今回は、意外と混同されやすいこれらの言葉の意味と、用途変更を行うメリットなどについて徹底解説していきます。
リフォームとは?
多くの業者で行われているリフォームは、経年劣化などの理由で問題の生じた建物を原状回復させる修復工事のことです。
リフォームによって壁のクロス張り直しやフローリングなどの修復が行われると、古い建物を建築時の状態に近づけられます。
リノベーションとは?
これに対してリノベーションは、原状回復ではなく間取り変更を伴う規模の大きなリフォーム工事の総称です。
既存の建物の構造を活かすリノベーションには、新たな価値を生み出す改良という意味もあります。
またリノベーションの場合は、リフォームのようにただクロスの張り直しをするのではなく、断熱性能の高い材質を使うなどの変更をするケースも多いようです。
コンバージョンとは?
一般の皆さんにとって若干馴染みの薄いコンバージョンは、建物全体の建て替えや解体を行わずに、既存の構造を利用しつつ新しい用途の建物に生まれ変わらせる施工です。
建て替えと比べてコストを抑えられるコンバージョンには、工期の短さというメリットもあります。
また建物の用途変更を行うことにより、長きに渡って放置されていた古い物件に新たな価値を与えられる有効利用といった利点もあるようです。
コンバージョンにおける具体例
コンバージョンによって用途変更された建物は、小樽や酒田市といった観光名所で多く活躍しています。
例えば、石造倉庫のコンバージョンに成功した北海道の小樽運河沿いには、趣のある建物の中に多くの飲食店やお土産店などが並んでいます。
これに対して山形県酒田市の山居倉庫内では、外観では当時の面影を残しながらも、たくさんの人々が集まる商業施設へと生まれ変わっているようです。
こうした形で従来とは全く異なる用途という価値を与えるコンバージョンという考え方は、コンパクトオフィスやカフェ、住宅などにも多く取り入れられています。