和室は不人気？空室対策をするならフローリングの洋室にリフォームしよう

最終更新日:2022年12月01日

賃貸物件の空室対策を考えるとき、意識したいのが「和室か、洋室か」という点です。

もし、現在の物件が和室タイプであれば、この機会にリフォームを検討してみるのもいいかもしれません。

「和室の賃貸物件は人気がないの？」「なぜ洋室が人気なの？」といった点とあわせて、洋室のニーズについて解説していきましょう。

• 1 和室よりも洋室のほうが人気なのはなぜ？
• 2 和室を洋室にリフォームするメリット
• 3 和室を洋室にするには費用はどれくらいかかる？
• 4 和室を洋室にリフォームするときの注意点
• 5 まとめ

和室よりも洋室のほうが人気なのはなぜ？

数ある賃貸物件の検索サービスでは、条件検索に「フローリング」という項目があるサイトもめずらしくありません。

これは、フローリングタイプの洋室が人気を集めていて、検索する人が多いからこそ。

特に若い世代の人にとって、フローリングや洋室であるというのは「賃貸物件選びの最優先要素」にもなります。

今、時代の変化とともに、昔ながらの日本家屋は少なくなってきています。

若い世代であれば「実家がフローリングだったので、一人暮らしをするときもフローリングの部屋が当たり前」という人もめずらしくないでしょう。

そうした人たちにとって和室は馴染みがなく、住みにくく感じてしまう要素にもなりかねません。

「和室の感触に慣れない、落ち着かない」「掃除の仕方がわからない」など、和室であるというだけで避けてしまう人もいるでしょう。

インテリアについても、ダイニングテーブルやソファなど洋室に合わせるものを使用したい人なら「和室には合わないから」と候補から外れてしまいます。

現在、和室タイプの賃貸物件を経営していて空室に悩んでいるのであれば、リフォームを検討してみるのもいかもしれません。

和室を洋室にリフォームするメリット

和室を洋室にリフォームすれば、それだけで立地や賃料のほかに「強みが増える」と言えるでしょう。

先ほど、賃貸物件検索サイトに「フローリング」という項目があると紹介しましたが、そのように洋室を絶対条件としている人は少なくありません。

「フローリング物件」として登録できれば、より多くの人の目に留まりやすく、入居希望者も増える可能性があります。

参考資料の物件写真も、和室の写真と洋室の写真では与える印象がまったく違います。

清潔感のあるフローリングの撮影ができれば、写真をもとに「内見に行きたい」と考える人も増えるかもしれません。

空室対策のため値下げを検討していた賃貸オーナーも、値下げをせず、むしろやや値上げをしたとしても入居希望者が見つかることもあるでしょう。

さらに洋室は、メンテナンスが楽であるというメリットもあります。

どうしても畳は見た目にわかるほどボロボロになりやすく、退去時の原状回復にも費用がかかってしまいます。

しかしフローリングであれば、張り替えが簡単で費用も抑えられます。

退去時にはワックスをかけておくことで、きれいな見た目をキープできるでしょう。

和室を洋室にするには費用はどれくらいかかる？

和室から洋室へのリフォームを考えるとき、気になるのはやはり費用問題ではないでしょうか。

畳をフローリングに変える工事の場合、だいたい1畳あたり2～3万円ほどを目安にしましょう。

例えば6畳なら12～18万円ほどが目安となります。

フローリングには種類があり、無垢材による質感のあるものや、吸音性に優れているものも人気です。

特徴のある人気のフローリングは費用も高くつきやすいので、見積をとりながら必要に応じて取り入れていきましょう。

また、フローリングに変えたら、合わせて壁や天井もクロス仕上げにしましょう。

こちらも材質等によりますが、費用はだいたい10～30万円ほどが目安となります。

色味を揃えることで、統一感のあるおしゃれな部屋を実現できるでしょう。

和室を洋室にリフォームするときの注意点

和室を洋室にリフォームするときには、床や壁も取り換えることになるからこそ、十分な注意が必要です。

例えば、畳はメンテナンスが大変である一方で、暖かく足音も響きにくいなどメリットもあります。

そのため畳を外すことによって、部屋が途端に寒々しく感じたり、足音や生活音が問題になったりするかもしれません。

住民トラブルを避けるためにも、フローリング選びには十分気を配りましょう。

もちろん、機能だけでなくデザインも大切です。

フローリングやクロスはデザインも豊富に展開されているため、どれを選ぶかによってお部屋のイメージが大きく変わります。

明るく見える色を選ぶのか、落ち着いてみえる色を選ぶのかによって雰囲気もかなり違い、内見のときに受ける印象も変わるでしょう。

まとめ

和室の賃貸物件は決してめずらしくありませんが、やはり安定した人気を誇っているのは洋室の物件です。

和室の賃貸物件を経営していて思うように集客できないのであれば、洋室へのリフォームを検討してみましょう。

フローリング床は管理も楽で人気を集めているため、機能面やデザイン面もあわせて、よく選んでください。