エアコンなしの賃貸物件はやばい！？設置によって期待できる効果

最終更新日:2023年08月07日

近年、地球温暖化現象の影響も受けますます暑さ対策が重要視されています。

生活空間についても同様に、十分な暑さ対策ができるよう設備に工夫が必要です。

そこで賃貸オーナーが理解しておくべき、エアコン設備の重要性を解説していきましょう。

• 1 エアコン設備があるかないかで賃貸物件はどのように変わる？
• 2 メリット1：入居率アップを期待できる
• 3 メリット2：賃料アップも検討できる
• 4 メリット3：集客力アップが期待できる
• 5 まとめ

エアコン設備があるかないかで賃貸物件はどのように変わる？

近年、夏日はもちろんのこと「真夏日」「猛暑日」と呼ばれるほどの暑い日がめずらしくありません。

そうした環境では、扇風機などの設備だけでは間に合わず、熱中症などのリスクが高まってしまいます。

エアコン設備は、今やあらゆる賃貸物件にあって当たり前の設備と言えるでしょう。

万が一、賃貸物件にエアコン設備が無かった場合には、それが決定打となって賃貸物件を借りないという結論に達してしまうこともあります。

もし現在経営している物件にエアコン設備がないのであれば、新たに導入する必要があるかもしれません。

空室に悩んでいる賃貸オーナーであれば今一度、すべての部屋の設備を見直してみましょう。

ただし場合によっては、エアコン設備の設置そのものが難しい場合もあります。

加湿・除湿機能付きのエアコンは、エアコンと室外機とのあいだをつなぐ冷媒管がコンクリートに埋まっていると設置できません。

あらかじめ環境を確認しておかないと、のちのち設備を導入できないことに気がつく可能性がありますので注意してください。

また、費用面でも十分な準備をしておきましょう。

エアコン付きの賃貸物件において、エアコンの設置にかかる費用はもちろん、入居者が使用した際に故障してしまったときの修理費用、撤去費用などは賃貸オーナー持ちとなります。

それでも、エアコンを導入することでさまざまなメリットが期待できますよ。

メリット1：入居率アップを期待できる

エアコンを導入するメリットとして、まずは入居率アップが期待できることが挙げられます。

賃貸物件において、エアコンは今や設置されていて当然の設備と言えます。

賃貸物件を決めるときにエアコン設備が無かったとあれば、それだけで拒否されてしまうかもしれません。

もちろんエアコンがない状態でも、入居者が契約結合し入居した後に自分の意思でエアコンを設置することもできます。

しかしエアコンを購入・設置するにあたっては、安く抑えられたとしても数万円の出費を避けることができません。

もともとエアコンが設置されている物件であれば、賃貸オーナーに任せることができますから気軽に借りることができ、入居率もアップするでしょう。

メリット2：賃料アップも検討できる

続いて、エアコンを設置することによって賃料の値上げを検討できるのも大きな魅力です。

賃貸物件の賃料は、オーナーとしても悩んでしまうポイントと言えるでしょう。

一般的に、賃貸物件には相場金額が設定されています。

近隣物件を見ているだけでも「このエリアでこの間取りならだいたい○万円くらいだな」というような相場が見えてきますよね。

相場の金額よりも賃料が安い物件であれば入居者も見つかりやすくなりますが、収入に直結しますから賃貸オーナーとしては簡単に賃料を下げることはしたくないですよね。

そんな中でも、設備が充実している賃貸物件であれば賃料を下げなくても入居希望者を獲得できる可能性があります。

それどころか立地がよく、設備も充実しているケースなど場合によっては、相場費用よりも高い賃料を設定しても入居希望者が殺到することもあるでしょう。

エアコンについても、きちんと設置すればエアコンを導入していない物件よりも高い賃料を設定して問題ないかもしれません。

「築年数が気になるから、賃料を下げないと入居者が決まらないのでは」
「間取りや面積が競合物件よりも小さいから、賃料を下げたほうがいいのでは？」

このように感じてしまうときにも、設備を充実させることで解決へ導きましょう。

リフォームやリノベーションを検討することでも設備の充実を目指せますが、エアコンなら大がかりな工事は不要です。

メリット3：集客力アップが期待できる

さらに、エアコンを設置することによる魅力として、集客力アップが期待できることが挙げられます。

賃貸物件を探している人たちの中には、賃貸物件情報サイトを利用する人も少なくありません。

賃貸情報サイトでは、物件を探すときに「条件」を設定できます。

条件には最寄り駅や間取りなどが含まれますが、そのほかにも「ペット可」「床暖房つき」「浴室乾燥機つき」など、設備や環境にまつわる条件も設定できます。

そうした条件の中には「エアコン付き」という条件もあり、この条件を満たしていない賃貸物件は検索の際にヒットしなくなってしまいます。

前述の通り、エアコンはもはや多くの人にとって「あって当たり前」の設備ですから、エアコンつきという条件を満たしていないだけで入居者の目に触れなくなってしまいます。

エアコンを導入すれば、検索に引っかかりやすくなり集客力の向上にもつながるでしょう。

まとめ

厳しい暑さの中で、エアコンがない空間で生活するとなると「自分には無理！」と感じてしまう人も多いものです。

エアコンなしの賃貸物件は、それ以外の条件が非常に優れていても借り手が見つかりにくくなってしまうかもしれません。

競合物件よりも優位性を獲得するためにも重要なアイテムですから、今一度導入を検討してみましょう。