木造賃貸アパートの騒音トラブルはどうすべき？防音対策の方法 - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2021年06月08日

入居者同士のトラブルの中でも特に頻繁に起きやすいのが「騒音トラブル」です。

とは言え、アパートの構造上どうしても音が響きやすい物件もあり、賃貸オーナーとしてはどうすべきか頭を悩まされてしまうのではないでしょうか。

遮音性が低くなってしまう条件や、防音のためにすべき対策についてご紹介していきましょう。

• 1 騒音トラブルはどうして起きてしまうの？
• 2 騒音トラブルの原因を突きとめる方法
• 3 木造の賃貸アパートでもできる防音対策
• 4 高い防音効果を求めるなら業者へご相談を
• 5 まとめ

騒音トラブルはどうして起きてしまうの？

さまざまな物件で起こりやすいトラブルの代表的なものとして「騒音トラブル」が挙げられます。

「隣の部屋の生活音がうるさい」、「上の階の住民の足音がドンドンとうるさい」、「友人同士で夜に騒いでいる声が気になる」など……。

トラブルが起きてしまうきっかけは些細なものでも、一度不信感につながってしまうと居心地が悪くなり、入居者が退去するきっかけにもなりかねません。

賃貸アパートではある程度の生活音が聞こえてしまうのは仕方のないことではありますが、入居者同士のマナーの問題だからと楽観視していると、徐々に入居者が減っていってしまう可能性もあります。

放置し続けると場合によっては、賃貸オーナーの責任をまっとうしていないとして訴えられてしまう可能性もあります。

長期に渡って安定的な経営を続けていくためには、トラブルの起きにくい環境を構築すべきでしょう。

騒音トラブルの原因を突きとめる方法

騒音トラブルの相談やクレームがあったときには、どのような条件でどのような音がしているのか調査し、原因を突き止めましょう。

音がすると報告された時間帯、場所、頻度、どのような音なのかといったポイントをよく確認していくことで、原因を突きとめることができるはずです。

例えば「必ず夜にする音」であれば、日中は家を空けていて夜に帰ってくる住人が立てる音ということでしょう。

「上から聞こえる」という意見があれば、上階の人に話を聞いてみる必要があります。

このように聞き込みを続けていくと、「夜に友達と電話している声が他の家まで響いていた」というように原因にたどり着くことができます。

ほかの入居者が騒いでいたとことが原因になる場合もあれば、常識的な範囲で生活していても神経質な人にとってはうるさく感じられてしまうこともあります。

後者の場合には、できるだけ生活音が響きにくい環境にすべく、物件内の防音対策を見直す必要があるでしょう。

木造の賃貸アパートでもできる防音対策

アパート内で問題になりやすい騒音の中でも特に、空気伝播音と呼ばれる空気を通じて伝わってしまう音は、木造アパートの場合は響きやすくなる傾向にあります。

さらに、固体伝播音と呼ばれる個体を通じて広がる音もあります。

こちらには例えば二階に住む人が物を落としたときに、床材を伝って一階にいる人へ音が伝わってしまう現象などが含まれます。

こうした音の広がりを抑えるためには、遮音性の高い素材を建物に導入することが効果的です。

一般的に、質量が大きい素材や厚い素材の方が遮音性に優れているとされています。

さらに、音が反射しないように吸収してくれる素材や、クッション材などを使うのも効果的です。

本格的な工事をしたいのであれば、一度壁を剥がしてそうした素材を新たに入れる必要があります。

しかし、どうしても大掛かりな工事になってしまうため、表面の石膏ボード上に遮音材を合わせるなど、簡易的な方法も含めて検討すべきでしょう。

すべての部屋で一気に工事を行うのは費用面でも時間面でも難しいため、まずはトラブルがあった部屋から順番に施工していくとよいでしょう。

高い防音効果を求めるなら業者へご相談を

防音対策のために行われる工事は、非常に難しい工事と言えます。

というのも、せっかく高品質、高性能の防音材を用意しても、施工時にちょっとしたつなぎ目の隙間ができてしまうだけで防音効果が薄れてしまうためです。

目視が難しいようなわずかな隙間であっても、音は簡単に抜けていってしまい、遮音できなくなってしまう可能性があります。

そのため賃貸オーナーがDIYでやろうとしたり、費用がかさまないようにと安価に工事をしてくれる技術のない業者に頼んだりすると、手間に対し効果が見られないこともあり得るのです。

高い効果を得るためにも、必ず信頼できる業者へ相談し、依頼することをおすすめします。

まとめ

騒音トラブルは起こりやすい問題ではありますが、「よくあることだから」と放置していると住民の不信感や退去にもつながりかねません。

遮音につながる素材を壁や床に導入することで、木造アパートでも遮音性を高めることは十分できます。

その際にはきちんと業者へ相談し、適切な施工を行うように心がけましょう。