シングルマザー世帯の受け入れが空室対策につながる？賃貸オーナーが準備しておくべきこと - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2022年10月28日

賃貸オーナーにとって、空室対策は経営と直結する非常に重要な課題と言えるでしょう。

空室対策の方法はさまざまありますが、ひとつとして「賃貸物件を探しているが、なかなか借りられる物件がなく困っている人へ向けた展開をする」というアプローチが考えられます。

特に「シングルマザー世帯」の賃貸物件需要に注目してみましょう。

• 1 賃貸オーナーが着目すべき「シングルマザー世帯」
• 2 シングルマザー世帯が抱える課題
• 3 シングルマザー世帯を受け入れるためにしておくべき準備
• 4 不安な場合には各種保険・保証会社の利用も検討しよう
• 5 まとめ

賃貸オーナーが着目すべき「シングルマザー世帯」

シングルマザー世帯とは、母親の女性と子どものみの世帯のことです。

シングルマザー世帯は増加傾向にあるとされており、今後もさらに増えていく可能性があります。

一般的なファミリー世帯と比較した場合、ひとり親の世帯はどうしても収入が減りやすい傾向にありますが、その中でも家賃は家計を強く圧迫してしまうでしょう。

費用の負担が少なくなる公営住宅などもありますが、倍率は高くすぐに入居できるとは限りません。

そのため民間の賃貸住宅に入居する、もしくは入居を希望するシングルマザー世帯が少なくないのです。

こうしたシングルマザー世帯を受け入れることで、空室対策にもつなげられるでしょう。

シングルマザー世帯が抱える課題

賃貸物件への入居を希望するシングルマザー世帯が多い一方で、賃貸オーナーが入居拒否を選ぶケースもあります。

そこにはやはり「収入に不安があることから入居を受け入れるのに不安がある」というような、現実的な理由があります。

「国民生活基礎調査」によれば、シングルマザー世帯は高齢者世帯より低所得であるという結果も出ているそうです。

賃貸オーナーにとって所得面での問題がある世帯は家賃滞納のリスクがあることから、なかなか入居に前向きになれないこともあるでしょう。

また、シングルマザー世帯に限った話ではありませんがお子さんがいる世帯を受け入れる場合、ほかの入居者とのトラブルが起きやすいことも理解しましょう。

特に起きやすいのが、騒音問題です。

子どもが遊んだり飛び跳ねたりすることで、隣や上下の部屋から「うるさい」とクレームが入ることがあります。

すぐに解決すればよいのですが、元気な子どもを押さえつけるわけにもいかず、くりかえし問題になることもあるでしょう。

入居者の退去のほか、大きな事件や問題に発展する可能性もあり、賃貸オーナーは早めに対処しなければいけません。

また、小さな子どもがいるご家庭では思わぬ事故の発生率もあがります。

例えば大人なら特に問題なく利用できるベランダや階段でも、小さな子どもは落下してしまう可能性があります。

もともとファミリーの多い物件であればあまり問題になりにくいのですが、学生や一人暮らしの入居者が多い賃貸物件で新たにシングルマザー世帯を受け入れるときには特に注意しましょう。

このように列挙すると、シングルマザー世帯を受け入れるハードルが高く思えるかもしれませんが、あらかじめ準備を整えておけば問題ありません。

シングルマザー世帯を受け入れるためにしておくべき準備

シングルマザー世帯を受け入れる前に、今一度リフォームやリノベーションを検討してみましょう。

リフォーム・リノベーションにより遮音マットやシートを入れるだけでも、騒音問題は起きにくくなります。

もし、現在の物件が十分に遮音設備を導入できていないと考えるのであれば、ぜひ防音リフォームを検討しましょう。

窓やサッシに取り付けるタイプの遮音設備などもありますので、費用や納期との兼ね合いも考えながら選んでみましょう。

また、窓や玄関ドアには子どもがすぐに開けてしまうことがないよう二重ロックの設備などを取り入れるのもおすすめです。

防音だけでなく転落事故を防止することにもつながりますので、導入しておくとよいでしょう。

そのほか、火を扱うキッチンにも注意が必要です。

子どもがむやみに触ることで火災に発展する可能性のあるガスコンロから、安全装置が取り付けられているIHクッキングヒーターに変えることでも、事故の防止につなげられます。

もちろん、リフォームやリノベーションの際には初期投資として費用がかかりますが、一度導入すればその後はトラブルが起きにくい状態になるでしょう。

これまでシングルマザー世帯やファミリー世帯を積極的に受け入れていなかった物件でも、その後は子どものいる世帯へ向けた展開ができるようになります。

新たな層を獲得することで、その後の空室対がさらにスムーズになるかもしれません。

また、リフォームの補助金を受ければ自己負担を減らすことも可能です。

不安な場合には各種保険・保証会社の利用も検討しよう

騒音や事故の問題はリフォームやリノベーションによる事前の準備ができますが、家賃滞納のリスクはどうしても抱えてしまうでしょう。

その際には家賃保証会社や住宅セーフティネットを活用するのもひとつの手です。

外部業者が入ることで、家賃を立て替えてもらうなど、賃貸オーナーが損をしにくくなります。

「入居の際には保証会社への加入を必須とする」という条件にすることで、万が一家賃を滞納されてしまっても回収が比較的楽になるでしょう。

入居者の居住支援なども受けられますので、検討してみましょう。

まとめ

増加傾向にあるシングルマザー世帯は、賃貸オーナーにとって空室対策につながる層と言えるでしょう。

実際に受け入れるにあたっては不安要素も感じられてしまうかもしれませんが、事前に準備や対策をすることでトラブルを避けやすくなるでしょう。