賃貸物件で人気の設備「浴室乾燥機」にはどんな種類がある？なにが適している？

最終更新日:2023年08月08日

賃貸物件を経営し、ほかの物件との差別化を考える上で、非常に重要な役割を果たすのがやはり充実した設備ではないでしょうか。

今回注目するのは、ファミリー世帯にはもちろんのこと単身世帯も含めて安定した人気を誇る「浴室乾燥機」です。

そもそも既存の賃貸物件に取り付けられるのか、解説していきましょう。

• 1 賃貸オーナーが浴室乾燥機を導入するメリット
• 2 浴室乾燥機の取り付け方法
• 3 浴室乾燥機を取り付けるときに注意すべきこと
• 4 浴室乾燥機の種類と機能
• 5 まとめ

賃貸オーナーが浴室乾燥機を導入するメリット

浴室乾燥機とは、浴室に設置することによって湿気の溜まりやすい浴室をからりと快適な状態へ導く設備です。

単に乾燥させるだけでなく、浴室を温める機能も搭載されており、広いシーンで役立ちます。

入浴の際には、体温が大きく変化することで血圧が上下し、心臓や血管に負担を与える「ヒートショック」の危険性があります。

しかしあらかじめ浴室を暖めておくことができれば、ヒートショックの予防につながるでしょう。

浴室乾燥機があれば、浴室内で洗濯物を干すこともできるようになります。

仕事などの理由で帰ってくるのが遅くなりがちな人は、洗濯物をベランダに干しっぱなしにすることに抵抗を覚えてしまうでしょう。

しかし浴室乾燥機のある物件なら部屋干しをしても生乾きの匂いが気になりにくく、洗濯にまつわるストレスが軽減します。

洗濯物の量の多いファミリー世帯にとっても、浴室乾燥機はうれしい設備です。

毎日洗濯物の量が多いと日中でも乾き切らなかったり、天気の崩れやすい季節には何度もコインランドリーを利用しなければならなかったりと手間がかかるものですが、浴室乾燥機が導入あれば家事負担も軽減します。

浴室乾燥機には暖房や乾燥機能のほか、涼風（冷風）機能がついているものもあり、夏場には浴室内を心地よく保つことができるでしょう。

これらの理由から、賃貸物件を探すときには「浴室乾燥機つき」という条件を重視して検索する人も少なくありません。

浴室乾燥機があるだけで周辺物件との差別化になり、空室対策にもつながるでしょう。

浴室乾燥機の取り付け方法

浴室乾燥機は、天井にもともと埋め込まれていることも少なくありません。

そのため賃貸オーナーは、「現在経営している物件に浴室乾燥機を取り付けることは難しいだろう」と遺考えてしまうかもしれません。

しかし浴室乾燥機は、天井だけでなく壁などにもつけられますし、後付け設置ができます。

ちなみにすでに導入している浴室乾燥機に経年劣化やトラブルがあったときには、取り外してつけかえることもできる場合があります。

浴室乾燥機の耐用年数はおおむね10～15年程度と言われています。

空室対策や長期入居対策には、できるだけ早めにメンテナンスや交換をしておきましょう。

浴室乾燥機を取り付けるときに注意すべきこと

浴室乾燥機を取り付けるときは、浴室内の換気扇や点検口に取り付けることが一般的です。

そのため天井に換気扇・点検口がないと、取り付けることができません。

換気扇・点検口があるケースでも、形状や大きさによってどのような浴室乾燥機が適しているいかは変わるのであらかじめ確認しておきましょう。

浴室乾燥機のタイプによっては施工ができなかったり、施工費用が大きく変わったりすることもあります。

ちなみに天井に換気扇・点検口がなくつけられない場合も、壁に取り付ける浴室乾燥機であれば壁の換気口から問題なく取り付けられますので「天井に導入できない」ということにはなりません。

換気ダクトや配線についても確認してから取り付けることになりますので、実際に工事業者に確認してもらってから具体的な話を決めていきましょう。

浴室乾燥機の種類と機能

浴室乾燥機にはさまざまな種類がありますので、導入の際にはどのようなタイプのものがあるのか、よく確認しましょう。

浴室乾燥機には大きくわけると「電気」と「ガス」の2つのタイプがあります。

一般的に電気タイプのものは、ガスタイプに比べ設置費用がかかりにくい傾向にあるとされています。

エアコンなどと同じように、気軽に使いやすいのも魅力でしょう。

オール電化住宅であれば、浴室乾燥機についてもやはりこちらの電気タイプを選ぶべきでしょう。

一方で電気タイプは、浴室をしっかり温めるまでに時間がかかりやすいというデメリットがあります。

その分ランニングコストが高く、電気代がかかりやすい傾向にあることは注意しましょう。

それに対しガス式（ガス温水式）は、ランニングコストを抑えながら短い時間で効率的に浴室を温めることができるでしょう。

ただし導入の際には費用がかかりやすい傾向にあります。

入居者のターゲット層によっても適切なタイプは違いますので、よく検討しましょう。

まとめ

浴室乾燥機は、賃貸物件における人気設備のひとつです。

「浴室乾燥機があるからこの物件に決めたい」と考える入居者もおり、導入することが空室対策につながるでしょう。

電気タイプやガスタイプをはじめ、天井取り付け、壁取り付けなど種類も豊富に展開されているので商品選びにもこだわりましょう。