賃貸物件オーナーが知りたい2023年の情勢！資材高騰によるおそろしい影響 - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2022年11月29日

2022年、さまざまな情勢の変化が起こり、それらの影響を受けあらゆる業界で従来通りに業務を進めることが難しくなってきています。

そうした影響は、不動産業界にとっても例外でありません。

賃貸オーナーにとっては具体的にどのような影響があるのか、解説していきましょう。

• 1 2022年に不動産業界が受けた影響とは？
• 2 日本の不動産業界への影響
• 3 建て替えよりもリノベーションを選ぶべき
• 4 今後の安定のため投資計画も忘れずに
• 5 まとめ

2022年に不動産業界が受けた影響とは？

2022年は、世界的にもさまざまな変化が起こった激動の年と言えるでしょう。

2020年頃から続く新型コロナウイルスの感染拡大も、まだまだ収束の目途は立たず、近いうちに解決するとは言いがたい状況です。

その中で、ロシアによるウクライナ侵攻もあり、あらゆる業界・分野へ多大な影響をおよぼしています。

日本国内においてもその影響は計り知れませんが、不動産業では特に「建築資材の高騰」が大きな問題となっています。

国内の住宅メーカーの多くは、建築用の資材・木材の大部分を輸入でまかなっています。

そのため、国外がこのように混乱した状況に陥ると、日本もさまざまな影響を受けてしまうのです。

あわせてアメリカや中国といった他国では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により働き方が変わり、新築住宅の需要が増えています。

企業側がリモートワークを推奨したり、出社の必要がない働き方を実現したりしていることも多いようです。

出社の頻度が少ないため、駅からのアクセスや会社への通勤のしやすさなどを考慮し、土地の高い場所に住む必要がなくなってしまいました。

これまで、通勤の手間を考えて都市部の賃貸物件に住んでいた人も、土地の安い郊外へ引っ越して新築住宅を建てることが増えています。

そのため新築住宅に使われる資材や木材が、ますます高騰しているのです。

こうした需要の向上によって、運搬業者も世界的に需要が高くなり、運搬に使われるコンテナも世界的に不足傾向にあります。

一時期は空運・海運ともになかなかスムーズに行えず、海外へのさまざまな品物の運搬が従来のスピード感でできない状態でした。

輸送費用も高くなり、これまでと同様の価格で納品することは難しい状態です。

こうした影響はいまだ収束の目処が立たず、今後どのように対応していくか考えなければいけません。

日本の不動産業界への影響

こうしたあおりを受けた結果、国内でも資材や木材の供給が追いついていません。

これまで輸入材を多数活用していた住宅メーカーは、そもそも業務を通常通り続けることが難しくなっています。

そのため使用する資材・木材を国内材に変更しているケースもあります。

とはいえ当然ながら、「国内材であればすぐ大量に確保できる」というわけではありません。

特に木材は、生産に年単位の長い時間がかかります。

結果的に問題の解決にはならず、住宅新築の資材はさらに高騰するとともに工期遅れも発生しています。

工期遅れはそのメーカーが引き受けられる案件が限られてしまう原因につながりかねません。

結果、従来の金額よりも費用が引き上げられてしまうのです。

日本でこれから新たに家を建てようと考えている人にとっては、大きな課題となるでしょう。

建て替えよりもリノベーションを選ぶべき

このようなトラブルは新築物件だけでなく、中古住宅も影響を受けます。

現在保有している物件が古く住みにくいケースでは、建て替えを検討することもあるでしょう。

しかし建て替えのコストがますます高くなっている今、建て替えではなくリノベーションをおすすめします。

リノベーションによって物件の状態が変更することで、これまで空室の多かった物件でも印象が変わり空室対策につながるかもしれません。

古い物件も先手を打って手を加えれば、長期的な安定につなげられるでしょう。

今後の安定のため投資計画も忘れずに

こうしたトラブルは今さえ耐えればよいという問題ではなく、資材高騰はこれからもしばらく続いていくと考えられます。

そのため、長期的な視野で向き合っていくべきと言えるでしょう。

今後どうなっていくかわからないからこそ、できるだけ早いうちに投資計画を立てておくことをおすすめします。

具体的な投資計画は、いざというときに資金が必要になっても、焦らず冷静に立ち回るための鍵となります。

長期的な経営を考えているのであれば、避けて通れないでしょう。

まとめ

不安な国際情勢は、今後すぐに改善していくとはなかなか考えにくいでしょう。

あらゆる業界で物価高が嘆かれていますが、不動産業界でも資材や木材の高騰が起こり、解決の目処は立っていません。

コストのかかる新築や建て替えは避け、リノベーションを中心に展開するとともに、投資計画を立てることで長期的な安定を目指しましょう。