孤独死保険とは？賃貸オーナーが選ぶべき保険の種類とそれぞれの特徴の違い - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2023年02月21日

賃貸物件を経営するにあたって、心配になるのが「物件内でトラブルが発生しないか」という点ではないでしょうか。

特に高齢の単身者がいると、縁起でもないこととはいえ「物件内で死亡事故が発生してしまったら……」と考えてしまいますよね。

リスクヘッジのためにも、「孤独死保険」の存在と内容について確認しておきましょう。

• 1 賃貸オーナーが知っておきたい「孤独死保険」とは？
• 2 孤独死保険に加入するメリットとデメリット
• 3 孤独死保険の選び方
• 4 賃貸オーナーが知っておきたい補償の限度額
• 5 まとめ

賃貸オーナーが知っておきたい「孤独死保険」とは？

孤独死保険とは、賃貸物件内で孤独死が発生したときに適用される保険のことです。

その中で、賃貸オーナー向けの孤独死保険は家主型保険と言われています。

家主型孤独死保険では、経営している物件内で入居者の孤独死が起こったとき、賃貸オーナーが被る損失を補填してくれます。

主に遺品整理や原状回復にかかる費用が補償の対象となるほか、さらに家賃の損失も補償対象となります。

そのほか、入居者本人が契約者となる保険も存在します。

家財保険（火災保険）の特約として案内し、入居時に加入してもらうと良いでしょう。

孤独死保険に加入するメリットとデメリット

家主型孤独死保険に加入するメリットは、なんと言っても家賃損失も補償対象となることでしょう。

経営している物件で孤独死が起きたとき、原状回復や特殊清掃のためにはそれぞれ費用がかかります。

こうした費用を補償してもらえることは賃貸オーナーにとってありがたいポイントとなりますが、それだけでは補填しきれないこともあります。

死亡事故が発生したとなると、どうしてもしばらくの間次の入居者が決まりにくくなるでしょう。

場合によっては、家賃を減額する必要があるかもしれません。

こうしたトラブルも、賃貸オーナー目線に立っている孤独死保険なら、きちんとカバーしてもらえるでしょう。

それに対して入居者型孤独死保険は、あくまで入居者が加入するため賃貸オーナー向けのメリットが大きいというわけではありません。

家賃減額などの損失はカバーできないため、最終的には賃貸オーナーが負担しなければならない部分もでてくるでしょう。

一方で、孤独死以外にも適用されることはメリットです。

災害などの影響によって責任を負わなければならなくなったとき、入居者型保険に入っていればそれぞれの条件に応じた補償が受けられます。

また、入居者が契約するため賃貸オーナーは保険料を負担する必要がありません。

孤独死保険の選び方

孤独死保険にはさまざまな種類があるため、まずは補償範囲を確認してそれぞれの違いを知るところからはじめましょう。

孤独死保険は家財保険（火災保険）の特約になることから、孤独死のほかにもさまざまな面で活躍するでしょう。

どのような条件があり、どのようなシーンで損失の補償してくれるのか補償の内容を確認しましょう。

また、補償期間も重要です。

家賃補償のある保険なら特に、事故があってからどのくらいの期間の家賃を用意してもらえるのかは非常に大事なポイントとなります。

また、賃貸オーナーが加入するのであれば当然ながら月々にかかる費用、ランニングコストもチェックすべきでしょう。

さらに、あわせて加入条件も確認しておきたいものです。

保険によっては、戸数の条件があり一定以上でないとそもそも加入自体ができないこともあります。

これらの要素を加味した上で、優先順位をどのようにつけるかを考え、選んでみてください。

賃貸オーナーが知っておきたい補償の限度額

孤独死保険には、それぞれに別個の限度額が定められています。

しかし「実際に死亡事故が起きてしまったとき、どのくらいの金額は必要になるのか？」ということについては、なかなかイメージがつきにくいのではないでしょうか。

日本少額短期保険協会「第4回孤独死現状レポート」によると、孤独死が起きた際、残されたものの処理にかかる金額は平均21万円とされています。

それとは別に原状回復には、平均36万円かかります。

それぞれ、処理には最大180万円、現状回復には最大410万円ほどかかる場合もあるそうです。

最大の金額を補償してももらうのは難しいですが、せめて平均的な損害をカバーできるかどうかは事前に確認しておくべきでしょう。

まとめ

孤独死のリスクは賃貸物件を経営しているあいだ常に隣り合わせているものだからこそ、賃貸オーナーとしてはきちんと対応しておきたいものです。

賃貸オーナー向け、入居者向けそれぞれの孤独死対応保険は、もしものときにも落ち着いて対応する大切なきっかけとなるでしょう。

保険の特約に「孤独死」が入っているか、そして条件や費用面はどうなっているかを確認しながら、加入を検討しましょう。