賃貸物件にカビが発生！費用負担は賃貸オーナー？それとも入居者？事前対策が大事！ - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2023年06月20日

賃貸物件はこまめなメンテナンスが必要であり、適宜行なっていないと物件が傷んでしまう可能性があります。

トラブルの一つとして、梅雨シーズンや湿気の気になる季節に注意したいのが「カビ」です。

賃貸物件にカビが生えてしまった場合の責任の所在や、具体的な対策について解説していきましょう。

• 1 賃貸物件にカビが発生したときはどうすればいい？
• 2 カビの清掃費用は誰が負担する？
• 3 カビが発生しやすく注意しなければいけない場所とは？
• 4 賃貸オーナーができるカビ対策
• 5 まとめ

賃貸物件にカビが発生したときはどうすればいい？

湿気の多い場所や季節には、賃貸物件内にカビが発生することも少なくありません。

カビは不潔な印象を与えるほか、吸い込むと人体への被害もあり、放置していれば拡大する可能性もあるので早急にケアしなければいけないでしょう。

賃貸物件の入居者から「カビが生えている」という苦情や報告があったときには、早急に対処しましょう。

カビは、中性洗剤や酸素系漂白剤で拭き取ることによって対処できます。

カビの生えてしまった部分に洗剤を浸透させることで、死滅させることができますので試してみてください。

ただし塩素系漂白剤の場合、塗布する場所によっては変色してしまう可能性があるため十分注意しましょう。

ポイントとして、スプレータイプは使用しないことが大切です。

スプレーは吹きつけたときにカビが舞ってしまう恐れがあるため、かえって被害を拡大させてしまいます。

洗剤はペーパータオルなどに一度出し、カビの生えている部分に優しく押し付けるようにしてから拭き取りましょう。

そのあとは、濡れている部分をしっかり乾燥させましょう。

これだけでもカビを除去できますが、最後に消毒用エタノールを塗っておくことをおすすめします。

これにより、新たなカビが生えにくくなるため同様のトラブルを防ぎやすくなります。

賃貸オーナーが自分で対策するのが難しい場合、清掃業者に依頼するのも一つの手です。

カビの清掃費用は誰が負担する？

カビの清掃は、業者に依頼した場合にも自分で対策した場合にも、そのための製品などを用意しなければならず費用がかかります。

そこで気になってくるのが「清掃費用は誰が負担するの？」ということではないでしょうか。

結論からお伝えすると、清掃費用は条件によって「入居者がそれぞれに負担するケース」と「賃貸オーナーが負担するケース」の両方の可能性があります。

入居者の行動や環境が原因となってカビが発生しているのであれば、清掃費用は入居者が負担することになります。

例えば、入居者が「湿気が起きやすい環境にしている」「掃除を怠ってカビが発生しやすい環境になっている」「換気の習慣がない」というようなケースです。

これらのケースでは、賃貸オーナーが十分に対策したとしても入居者の対応によってカビが発生しやすくなってしまうため、入居者の責任と考えて良いでしょう。

一方で、建物の状態や設備環境が原因でカビが発生しやすくなっているのであれば、賃貸オーナーが負担することになります。

例えば、建物の構造状どうしても換気性能が悪いという場合には、入居者ではどうしようもありません。

さらに、ドアや窓の断熱性能が悪く結露が起きやすい場合にもカビは発生しやすくなってしまいます。

このようなときには、発生したカビの清掃費用は賃貸オーナーが持つことになるでしょう。

「必ずしも賃貸オーナーが負担しなければいけない」というわけではないものの、入居者負担とすることでトラブルが起きやすくなってしまいます。

カビが発生しやすく注意しなければいけない場所とは？

賃貸物件の中でも、特に水回りはどうしてもカビが発生しやすいため注意が必要です。

浴室やキッチン、トイレのように水を扱う場所はケアしていてもカビが繁殖しやすくなってしまいます。

入居者が怠惰で、掃除を熱心に行っていなかった時には特に、すぐカビが生えてしまうでしょう。

カビが繁殖しにくい環境を構築するためには、水回りの換気機能を充実させる必要があります。

換気扇をきちんと導入するのはもちろんのこと、別途窓を取り付けるなど現実的な対策もしましょう。

また、一般的に水気のない場所ではありますが、押し入れやクローゼットもカビが生えやすい場所と言えます。

これらの部分は空気がこもりやすい上、湿度が高くなりがちなのが特徴です。

壁や床にもカビが発生してしまう可能性があるため、断熱資材を取り入れられるのが理想です。

さらに、結露の起きやすい窓も雑菌が繁殖し、カビが起きやすくなります。

賃貸オーナーができるカビ対策

生活スペース内の環境は、入居者に依存するため賃貸オーナーが入り込んで対策することはできません。

賃貸オーナーは入居者へしっかり注意喚起をすることで入居者が意識するようになるかもしれません。

「換気扇のスイッチをこまめに入れるようにしてください」と声をかければ、それまで意識していなかった入居者も適切な環境づくりを心がけるようになるでしょう。

そのほかに、防カビにつながる資材や設備を取り入れることも大切です。

床材にもカビの発生を抑える製品を使用することで、あらかじめ予防ができます。

特に水回りの床は、床材選びが非常に重要です。

ただでさえカビの繁殖しやすい空間ですから、いっそう丁寧な対策が必要になります。

裏面や床下地材など、普段目に見えない部分もカビの温床となりやすいので注意しましょう。

結露しやすい窓にも、結露防止機能を取り入れることによってカビ対策ができます。

断熱性に優れた「複層ガラス」のように、効果的な製品を意識的に取り入れることによってカビ防止ができるでしょう。

これらの工夫は、賃貸物件の経営をはじめるタイミングで取り入れられれば全室にまとめて導入できますが、途中でリフォームするという方法もあります。

退去があったタイミングで、清掃とともにカビ対策も行うことで清潔感のある環境づくりにつながるでしょう。

まとめ

空気が滞りやすい場所は、清潔な環境をキープしないとカビが発生してしまいます。

明らかに入居者に原因がある場合を除き、環境依存で発生したカビなどは清掃費用も賃貸オーナーが負担することになりますので、いかに予防するかが重要になります。

カビ予防につながる資材や設備を取り入れることで、カビの起こりにくい環境を構築しましょう。