特殊清掃の依頼の流れ！業者を選ぶときは安さだけで決めると問題があるかも - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2023年06月20日

縁起でもない話ではありますが、万が一経営している賃貸物件で死亡事故が発生した場合、賃貸オーナーは室内の状態を元通りにしなければいけません。

特に、臭いをはじめさまざまな名残が残ってしまうため、単なる清掃とは異なる「特殊清掃」を行うことは必須と言えます。

どのような流れで特殊清掃を依頼するべきか、特殊清掃にまつわる基礎知識を解説していきましょう。

• 1 賃貸オーナーが知っておくべき特殊清掃の基礎知識
• 2 特殊清掃を依頼する流れ
• 3 特殊清掃を依頼することのメリット
• 4 特殊清掃業者の選び方
• 5 まとめ

賃貸オーナーが知っておくべき特殊清掃の基礎知識

特殊清掃とは、物件内で死亡事故が発生したときに行う清掃のことです。

例えば孤独死、自殺、さらに事故や事件といったできごとが起こったとき、特殊清掃を行います。

これらの例では、遺体の発見が遅れてしまったとき、遺体の血液や体液が滲み出ていたり、腐敗臭が外まで漂っていたりしてしまうことから、通常の清掃では間に合いません。

特殊清掃では、専門性の高い薬剤を使うことから、そうした状態でもきれいな状態へ導くことができます。

特殊清掃は「現状回復」の一環なので、故人の遺族が依頼することが一般的です。

しかし孤独死などのケースでは賃貸オーナーが特殊清掃を依頼することになります。

特殊清掃を依頼する流れ

特殊清掃を依頼する時にはまず、清掃業者を調べ見積もりを取ってもらいます。

ただし、まだ室内に遺体があるのであれば先に警察を呼ぶ必要があります。

業者への連絡は、検視が終わってからとなります。

特殊清掃の費用は、室内がどのような状態になっているかによって全く違います。

実際に見てもないとわからないことも多いため、できれば実際に確認してもらい見積もりを取るようにしましょう。

見積もりを確認する時には、それぞれの費用内訳や作業内容が明記されているかどうかをチェックしてみてください。

詳細が曖昧なケースでは、依頼したつもりでいた作業が依頼できなかった……ということもあります。

あとから「こういった作業をお願いしたつもりなんだけど……」と持ちかけた時に「別料金になります」と追加の支払いが発生することもあります。

トラブルを未然に防ぐためには、見積もりの細部まできちんと確認しましょう。

見積もりで納得できたら、契約に進み実際の清掃と進んでいきます。

特殊清掃では、いわゆる清掃のほかに消臭やゴキブリなどの害虫駆除、さらに遺品整理をしてくれる業者もあります。

清掃工程では、布団や家具などもまとめて清掃してもらえます。

清掃だけで落とし切れない場合には、床材や壁紙を張り替えるなどのリフォームも行います。

特殊清掃を依頼することのメリット

特殊清掃のメリットはなんと言っても、通常の清掃ではきれいにしきれない状態の部屋も、しっかり現場回復できることにあるでしょう。

遺体が発見されるまでに時間がかからなかった場合には、汚れ自体はそこまで気にならないかもしれません。

しかし、臭いの問題は非常に重大です。

一般的な清掃を済ませ、換気しただけでは独特な匂いを完全に無くすのは非常に難しいでしょう。

時間が経ってから気温や湿度の影響を受けて、臭いが気になるようになってくることもあるでしょう。

特殊清掃であれば専門の薬剤を使うことでしっかり消臭できます。

短い時間でもしっかりきれいになるので、早い対応ができるのも賃貸オーナーにとっては大きな魅力と言えます。

事故があった部屋をそのままにしておくと、ほかの入居者にも迷惑がかかります。

「共有部が臭う」
「自分の部屋まで臭いが届いている」
「ゴキブリやウジ虫が多い」

という状態では、通常の生活を続けていくのも大変です。

対処が遅くなってしまうと、ほかの部屋の住民にまで影響が及び、退去してしまうこともあるかもしれません。

特殊清掃を利用し、できるだけスムーズに対応することが大切です。

特殊清掃業者の選び方

特殊清掃の業者は複数あるため、相見積もりを取って納得のいく業者を見つけましょう。

同じ作業をするにしても、業者によってまったく金額が違います。

ひとつの業者だけ見積もりを取って決めてしまうと、あとから費用面で損をしてしまう可能性もありますので注意しましょう。

また、費用だけでなく技術についても業者ごとに全く違います。

特に特殊清掃は、一般的な清掃とはまったく違う専門的な作業となります。

そのため実績のある業者を選ばないと「せっかく特殊清掃を依頼したのに、納得のいく仕上がりにならなかった」ということになるかもしれません。

「事故現場特殊清掃士」などの資格のある業者や、レビューや口コミで評判のいい業者を積極的に調べましょう。

金額だけで即決してしまうと、仕上がりに不満が残る可能性もありますので費用以外のポイントもよく確認してください。

まとめ

「自分には関係ない」と考えていたとしても、どんなタイミングで特殊清掃が必要になるかはわかりません。

万が一の時、賃貸オーナーが求められる対応はさまざまありますので、基礎知識を身につけておくことがトラブルの回避につながるでしょう。

業者を選ぶ時には費用だけでなく信頼性にも注目し、納得のいく業者へ依頼することが大切です。