水道メーターの交換を忘れると法令違反に！公設メーターと私設メーターはどう違う？ - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2023年10月31日

賃貸物件に必要不可欠な水道メーターは、どれも同じように見えますが実際には「公設メーター」と「私設メーター」というふたつの種類があります。

賃貸オーナーは、これらの違いや特徴について正しく理解しておきましょう。

あわせて、水道メーターを使用する上で忘れてはいけない有効期限と交換義務についても解説していきます。

• 1 水道メーターにまつわる賃貸オーナーが知っておきたい知識
• 2 水道メーターの種類とは？
• 3 公設の水道メーターの特徴
• 4 私設の水道メーターの特徴
• 5 水道メーターの交換義務とは？
• 6 まとめ

水道メーターにまつわる賃貸オーナーが知っておきたい知識

賃貸物件を経営するにあたって、水道メーターは必要不可欠な設備のひとつと言えるでしょう。

水道メーターがなければ、各家庭が水道をどれくらい利用しているのか確認できなくなってしまいます。

水道メーターには、大きく分けて直読式と円読式という二つのタイプがあります。

直読式は、使用量が数字で表示されるタイプです。

それに対して円読式は円メーターによるタイプです。

どちらも、見方を理解していると漏水トラブルの際にチェックできるようになるでしょう。

「水道が漏れている！」「水道料金がおかしい！」といったトラブルが起こる可能性もありますから、賃貸オーナーは物件の水道メーターについて知識を深めておきましょう。

水道メーターの種類とは？

水道メーターには、大きく分けて公設メーターと私設メーターの二種類があります。

公設のメーターとは、地域の水道局が設置しているメーターです。

そのため設置にまつわる費用やメンテナンス費用は、水道局が負担します。

それに対して私設の場合には、賃貸オーナーが各種費用を負担します。

私説メーターの場合もまず「親」にあたる公設メーターを設置し、「子」として各戸に私設メーターを設置するのが特徴です。

私説の水道メーターを導入した場合には、その後のメンテナンスなども賃貸オーナーが自分でしっかり行いましょう。

公設の水道メーターの特徴

公設の水道メーターは、前述の通り基本的な管理を水道局が行います。

水道メーターの検針、請求、徴収管理、メーターの交換など、水道にまつわるあらゆる業務を水道局に委託できるのが特徴です。

万が一、なんらかのトラブルが起きたときにも自分で対応する必要がありませんから、気楽に経営を続けられやすいでしょう。

一方で公設メーターの注意点として、水道加入金の納付は賃貸オーナーが行うことを理解しておきましょう。

また、公設メーターはすべての物件に必ず設置できるわけではありません。

公設メーターを設置するためには、建物が基準を満たしていなければいけません。

基準は自治体によっても異なりますが「点検のしやすい位置に設置する」「凍結防止装置をつける」などがあります。

もし現在基準満たしていないのなら、公設メーターをつけることはできず、工事などを行いメーター設置のために適切な状態にしなければいけません。

私設の水道メーターの特徴

私設メーターは、設置にあたっての基準や決まりが特にありません。

物件が基準を満たしていない状況で、工事にかかる費用を抑えたいというときには私設メーターを設置するのも良いでしょう。

一方で私設メーターは、各戸の水道料の請求を賃貸オーナー自身が行うことになります。

徴収の手間が気になる人には、あまりおすすめできません。

また、水道メーターには交換義務があります。

これを無視していると、賃貸オーナーの責任が問われてしまいますので十分注意してください。

水道メーターの交換義務とは？

水道メーターの有効期限は8年とされており、8年経過ごとに交換が必要です。

有効期限は公設メーターでも私設メーターでも変わりません。

有効期限は、水道メーターの蓋の裏側に書いてあります。

ここをしっかりチェックして、有効期限を過ぎているのにそのまま使っているということがないようにしてください。

「8年は過ぎたけれど、今のところ特に困る部分もないから変わらず使い続けよう」というようなことはできません。

8年を過ぎて使い続けていると、計量法施行令（計量法）の違反となってしまいます。

6か月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金、またはその両方が科せられてしまいます。

賃貸オーナーにとって、大きな損失となってしまうでしょう。

交換義務について、必ず正しく理解しておきましょう。

まとめ

水道メーターはライフラインを司どるものの一つだからこそ、取り扱う際には正しい知識や理解が欠かせません。

水道メーターには公設のもの、私設のものがあり、それぞれに特徴が異なりますので、自分に合ったものを使いましょう。

どちらも8年という有効期限を無視してしまうと法令違反にあたってしまいますからその点には十分注意してください。