学生向けのアパート経営を安定化させるには？人気の設備や学生向け物件に求められる要素 - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2024年05月31日

学生向けアパートを経営するにあたっては、学生をターゲットにしたピンポイントな展開が必要不可欠です。

どうすれば学生の心をキャッチできるのか考え、喜ばれる展開を行いながらスマートな空室対策を目指しましょう。

今回は、学生向けアパート経営を行う賃貸オーナーへ向けて、知っておいてほしい情報をご紹介します。

• 1 学生向けアパート経営は将来的にどうなっていく？
• 2 学生向けアパート経営のメリット・デメリット
• 3 学生向けアパートの空室対策のために大切なポイント
• 4 学生に喜ばれる賃貸物件の特徴
• 5 まとめ

学生向けアパート経営は将来的にどうなっていく？

学生向けアパートは、大学や短大、専門学校などの近くで展開することによって、安定した経営を実現しやすくなります。

とはいえ、少子高齢化が深刻化する中では「このまま経営を続けても大丈夫なのだろうか？」と不安を覚えてしまうこともあるかもしれません。

しかし文部科学省が実施している『学校基本調査（確定値）』によれば、大学や短大、専門学校への進学率は近年向上傾向にあるようです。

そのため、このままの調子が続けば「少子高齢化によってただちに学生向けアパート経営が厳しくなる」ということではないでしょう。

一方で「ならば学生向けアパート経営は安泰だ」と考えてしまうのは、少し性急です。

学生向けアパートは元来、数年単位で入居者が移り変わるものですから、タイミングによっては空室が目立つ状態になってしまうでしょう。

「学校の近くにあるから必ず学生を獲得できる」と過信するのではなく、必要に応じて周辺の競合物件と差別化しながら入居者獲得を目指しましょう。

学生向けアパート経営のメリット・デメリット

学生向けアパートは、在学中に突然退去する可能性は比較的低く、4年制大学であれば4年間、短大や専門学校であれば2年間の継続した入居が見込めます。

そのため、家賃収入の目処が立ちやすい点が賃貸オーナーにとって大きなメリットとなります。

仮に中退によって途中退去があったり、卒業のタイミングで空室ができたりしても、4月には新入生が入居するでしょう。

そのため入退去のサイクルに合わせ、きちんと入居者募集や原状回復工事を実施することによって安定的な展開が叶います。

学校側とも提携するなど、新入生をターゲットした入居者募集を実施するとより効率的な入居者獲得につながりますよ。

注意点として、稀なケースではありますが学校の移転や閉鎖があった時、大きな打撃を受けることは覚悟しましょう。

定員割れが立て続くと、教育機関と言えどやはり維持は難しくなっていくものです。

また、近年ではコロナ禍以降オンライン授業が広がったことから、わざわざ学校の近くへ引っ越さなくても問題なく授業を受けられるという生徒も少なくありません。

賃貸オーナーにとっては、入居者の安定的な確保が叶いにくくなるため、死活問題と言えるでしょう。

学生向けアパートの空室対策のために大切なポイント

学生向けアパートを経営するにあたって、仲介会社と良好な関係を築くことは非常に重要です。

仲介会社の中には学校と提携していたり、学生向けの展開に特化していたりと、特徴のある会社も複数あります。

そのような仲介会社に入居者募集を依頼すれば、学生へ向けて広くアプローチできるでしょう。

また、学生向け賃貸物件に強い仲介会社は、学生向けの展開にまつわるノウハウを保有しています。

周辺の競合物件の特徴なども踏まえて、どうやって差別化していくか相談してみるのもいいかもしれません。

また、大手賃貸ポータルサイトを活用することも大切です。

学生など若い世代は、まずインターネットで検索して目星をつけ、内見や契約に進んでいくケースが一般的です。

大手ポータルサイトへの掲載をしていないと、それだけ学生の目に留まりにくくなってしまいます。

学生に強い仲介会社とポータルサイト、どちらも併用することでより広い展開が叶います。

あわせて、留学生の受け入れも積極的に行うよう意識しましょう。

学校によっては、外国人留学生も多く通っているでしょう。

しかしすべての学生向けアパートで、外国人留学生を受け入れているわけではありません。

契約やコミュニケーションの難しさを懸念し、日本人学生のみを受け入れている賃貸物件も多いからこそ、積極的な受け入れはほかの物件との差別化につながります。

一方で、やはり言語や生活習慣の違いなど、気になる点が出てきやすいことは否めません。

住民同士でトラブルになる可能性もありますので、賃貸オーナーはルールの見直しや、ルールを周知させる方法を考え直すことも検討しましょう。

学生に喜ばれる賃貸物件の特徴

学生向けアパートでは、充実した設備によって入居者を獲得できる場合があります。

例えば、インターネット環境です。

スマホの普及や、授業のオンライン化によってインターネット設備はますます重要な設備となっています。

課題やレポート作成のためには、インターネットがなくてはならないという学生さんも多いでしょう。

しかし個人でインターネット回線を契約し、自分の部屋へ引いてもらうとなると、なかなか大変です。

そのため入居者が無料でインターネットを使用できる物件が人気を集めています。

現在の物件に、新たな魅力を付与したいときにはインターネット無料物件にしてみるのもいいかもしれません。

また、人気のある物件の定番と言えるのがバス・トイレ別物件です。

学生向けのワンルーム物件などは特に、バス、トイレ、洗面が一体化した3点ユニットバスの物件が少なくありません。

そのため、バストイレ別の物件はほかの物件と差別化しやすく、人気を集めるでしょう。

一方で、現在3点ユニットバスを取り入れている物件で新たに工事をするとなると、どうしても費用がかかってしまいます。

さらに、スペース問題もあります。

これまで一箇所にまとまっていた水場がわかれることによって、居室部分を圧迫してしまうこともあるでしょう。

水道管の配置によっては、そもそもバストイレ別にするための工事が難しいかもしれません。

そうした点はよく確認しながら進めていきましょう。

まとめ

安定的な学生向けアパート経営のためには、定期的に物件の環境や状態を見直し、学生目線で魅力のある物件を実現することが必要不可欠です。

トレンドに敏感な学生も多いからこそ、常に情報収集を行い人気の設備などチェックしておきましょう。

適切なリフォームやリノベーションは、効果的な空室対策につながりますよ。