事故物件になってしまったら？お祓いの必要性と費用や準備について - 滋賀・京都で賃貸マンションアパートのリノベーション・リフォームならSAWAMURA

最終更新日:2022年12月01日

賃貸物件を管理していると、さまざまな出来事に見舞われるものですが、物件内で死亡事故が起き「事故物件」になってしまうこともあります。

ほかの事故と違い「心理的瑕疵」と呼ばれる影響も残るものだからこそ、事故物件になってしまうと「どうしよう？」、「次の入居者は決まるだろうか？」と焦ってしまうでしょう。

今回は特に「お祓いは必要なのか」、「お祓いをすることになったら費用はどのくらいかかるのか」といった、気になる点についてご紹介していきます。

• 1 事故物件になったらお祓いをすべき？
• 2 そもそもお祓いの必要性とは？
• 3 お祓いにあたって宗派はどのように扱われる？
• 4 事故物件のお祓いに必要な費用は？
• 5 まとめ

事故物件になったらお祓いをすべき？

事故物件とは物件内の事件や事故、自殺によって亡くなった部屋のことです。

事故物件の状態は、ケースによってまったく違います。

入居者が亡くなってから発見まで遅れてしまい臭いやシミがなかなか落ちない場合もあれば、比較的すぐに発見され、きれいな状態もあります。

どちらのケースであっても、家主は次の入居者に対して告知義務があり、なにも知らない状態で入居させ、のちのち「人が死んでいる部屋なんて聞いていない！」というようなトラブルがあってはいけません。

告知事項のある部屋はほとんどの場合、これまでと同様の家賃をもらい続けるのは難しく、値下げが必要になります。

さらに場合によっては、事故物件に対しお祓いが必要になることもあります。

お祓いをお願いするときには、近所のお寺などお祓いの依頼を受け付けている人、団体へ連絡し、日時を決定します。

当日は大家の立ち会いのもと、事故のあった室内に入りお祓いの儀式と供養を行ってもらいます。

数十分から一時間程度の儀式が終わったあと、費用を支払ってお祓いは終了となります。

そもそもお祓いの必要性とは？

ここで気になるのは「そもそもお祓いや供養をする必要があるのか」という点ではないでしょうか。

もちろん、すべてのケースでお祓いが必要なわけではなく、大家や次の入居者が「まったく気にしていない」というのであれば、絶対にお祓いをしなければいけないというわけではありません。

しかし、人が亡くなった場所には、亡くなった方の「想い」が残るとされています。

特に自殺や殺人のように負の感情を伴う最期では、その場所に想いが残ってしまうと考えられます。

事故物件で次の入居者が不思議な音を聴いたり、不可解な現象に見舞われたりする報告がされるのは、このように残された負の想いが関係しているのではと言われます。

次の入居者に気持ちよく過ごしてもらうためにも、供養されなかった魂が残ってしまわないよう、お祓いをすることには意味があると言えるでしょう。

「事故があった部屋ではあるけれど、すでにクリーニングも済んでおり、さらにお祓いもしてある」とあれば、入居者にとっても印象がよくなるはずです。

お祓いにあたって宗派はどのように扱われる？

供養というと、仏教やキリスト教などの宗派の違いが気になってしまうのではないでしょうか。

しかしお祓いにあたっては、葬儀と違って基本的に宗派を気にする必要がないとされています。

そもそもお祓いの目的は、霊魂を祓い、故人をきちんと天国へ導いてあげることや亡くなった場所を清めることにあります。

そのため、亡くなった方を天国へ導くだけならば宗教・宗派に関係ないとされているのです。

また、六曜も基本的には関係ありません。

こだわる必要はありませんので、近所のお坊さんなどお祓いができる方へ依頼してみましょう。

事故物件のお祓いに必要な費用は？

お祓いを依頼するとき、気になるのはやはり費用ではないでしょうか。

実際、お祓いにかかる費用ははさまざまで、なかなか事前に知る機会がないことから依頼へ踏み出せないということもあるはずです。

しかし、お祓いにかかる金額を明記しているところは少なく、中には調べてみても「お気持ちで構いません」とかかれているところもあります。

そんな中でも、目安としては最低3万円からと考えるとよいでしょう。

中には10万円を超えるケースや、自然死なのか、自殺なのか、殺人なのかによって金額が変わるケースもあります。

不安ならば、依頼時に直接費用をたずねるとよいでしょう。

また、祈祷にあたっては費用のほかにお米、果物、お酒、塩といったお供物が必要となります。

こうしたお供物は大家が用意する場合と、料金を支払ってお坊さんに用意してもらう場合があります。

お供物の費用は、おおむね5000円から1万円ほどになるため、状況に応じて別途支払いましょう。

これらの食べ物は、お祓いが終わったらお焚き上げしてもらうのが一般的です。

まとめ

事故物件となったとき、お祓いは必要不可欠ではないものの、入居者の立場になればやっておくとよいと言えるでしょう。

宗派や六曜については気にする必要がないため、まずは近くのお寺などに相談して依頼してみてください。

物件を気持ちよく貸し出すために必要な費用と割り切ることで、入居者からの印象もよくなるかもしれませんよ。