
最終更新日:2022年11月25日
歯科医院でクレジットカード決済を導入すると、患者だけではなく医院側の利便性も高まります。しかし、導入方法がわからない、自院に必要かどうかがわからず、導入を迷っている方が多いのではないでしょうか。本記事では、歯科医院でクレジットカードを導入するメリットや導入の流れ、注意点などについて詳しく解説します。
クレジットカード決済の仕組み
患者が医療費をクレジットカードで支払うと、カード会社が代金を立て替えて歯科医院に支払います。そして、翌月に患者の口座からクレジットカードの代金が引き落とされる仕組みです。
歯科医院にクレジットカード決済を導入するメリット
歯科医院がクレジットカード決済を導入することには、次のようなメリットがあります。
多額の支払いが必要な治療を受けやすくなる
インプラント治療や矯正治療などは、一般歯科治療と比べて医療費が高くなります。クレジットカード決済ができない歯科医院で治療を受ける場合は、数十万円もの現金をおろして持参しなければなりません。
また、現金払いの場合は基本的に一括で支払うため、家計への負担を考慮して高額な治療を敬遠する人もいるでしょう。クレジットカード決済ができれば分割払いが可能なため、高額な治療も受けやすくなります。
緊急対応の際に現金不足のトラブルが起こりにくい
放置した虫歯が急激に痛み出した、事故で歯が折れたなどを理由に急遽受診した場合、手持ちの現金が不足するケースがみられます。この場合、次回受診時に残りを支払ってもらったり、指定の口座へ振りこんでもらったりする必要があります。
しかし、そのまま料金を支払わずに連絡が取れなくなるトラブルが起きる可能性もあるため、なるべくその場で支払ってほしいところでしょう。クレジットカードがあれば、現金をおろしに行く必要もなく、その場で医療費の支払いを受けることができます。
追加の施術を受けやすくなる
「治療後に追加の治療を受けようと思ったが現金が不足しているため諦めた」「次回の受診時に受けようと思ったが、都合がつかず受診できずにいる」といった問題は、歯科医院の機会損失と言えます。クレジットカードがあれば、現金の問題で追加の施術を受けられなくなることもありません。
ポイントが入るため患者にとってメリットがある
クレジットカードには、0.5~2.0%程度の還元率が定められています。そのため、クレジットカードで決済すると患者は実質的に割引価格で治療を受けることができます。決済額が高額になればなるほどに付与されるポイントも増えるため、インプラント治療や矯正治療といった高額な治療を希望する患者が増えるかもしれません。
会計がスムーズになる
クレジットカード決済は、現金決済と比べて短時間で会計できるため、待ち時間の軽減につながります。1回の会計にかかる時間に30秒の差が出た場合、1日50人で25分、30日で12.5時間分もの時間を節約できます。
12.5時間分の診療が可能になれば、その利益は数十万円にも及ぶでしょう。
歯科医院にクレジットカード決済を導入するデメリット
歯科医院にクレジットカード決済を導入することには、次のデメリットがあります。
手数料がかかる
クレジットカード決済には手数料がかかります。手数料は1~10%程度が相場で、業種や規模、金額などで異なります。多額の支払いとなれば、手数料がより多くかかるため、デメリットを感じる方は多いのではないでしょうか。
ただし、クレジットカード決済の導入によって得られる利益の方が大きくなると考えられるため、手数料だけを理由に導入をやめるのはおすすめできません。
導入に費用がかかる
クレジットカード決済の機器やシステムの導入に費用がかかります。一時的にかかるもののため、大きなデメリットとは言えないでしょう。
入金までに時間がかかる
入金までに時間がかかるため、資金繰りが厳しい歯科医院には向かないでしょう。ただ、よほど機材にコストをかけすぎない限り、歯科医院が資金繰りに厳しくなることは通常ありません。
クレジットカード決済の導入の注意点
クレジットカード決済を導入する際は、クレジットカード払いを求める患者がどれぐらいいるのか確認しましょう。簡単なアンケートを取って、実態を調べるのがおすすめです。
まとめ
歯科医院へのクレジットカード決済の導入について検討する際は、メリット・デメリットを比較しましょう。また、集患を目的とするのであれば、内装についても見直すことをおすすめします。快適に過ごせる医院作りは、継続的な来院につながります。
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