
最終更新日:2022年07月06日
クリニックを開業する際は、外観と内装の両方に着目することが重要です。外装と内装の仕上がり次第で集患効果が変動し、売上も上下します。また、診療科によって外観・内装のポイントが異なることにも注意が必要です。
このページでは、クリニックの外観・内装のポイントについて詳しくご紹介します。
クリニックの外装のポイント

クリニックの外装は次のポイントを押さえましょう。
医院名をわかりやすく表示
医院名がわからない看板は、クリニックであることに気づいてもらえません。また、mapアプリを頼りにアクセスしている人も、目立つ看板がなければクリニックにたどり着けないでしょう。近年では、クリニックのように見えないオシャレな看板が人気ですが、複雑なフォントで読みづらくてクリニックと気づかれないようでは本末転倒です。
医院名はわかりやすく、ある程度大きくする必要があります。
院内を見えないようにする
ガラス張りは開放感がありますが、プライバシー保護の観点からは好ましくありません。ブラインドで中にいる人が見えないように配慮することが大切です。
入口は広くする
入口が狭いと窮屈な印象を与え、入ってみたいと思ってもらえなくなる恐れがあります。また、松葉杖を使用している方、車いすの方も入りづらいでしょう。構造上、入口を広くするのに限界がある場合は、明るい色の外観にして広く見せるとよいかもしれません。
バリアフリーにする
バリアフリーではないクリニックは、ハンディのある方の受診を拒否していると捉えられかねません。現代では、クリニックがバリアフリーであることは一般化しているので、バリアフリー化は必須と考えておきましょう。
クリニックの内装のポイント

クリニックらしくない内装が好まれていますが、デザインを重視するあまり機能性が低下しては元も子もありません。内装は次のポイントを押さえましょう。
待合室
待合室には椅子を設置することが基本です。椅子の間隔は広く取った方がリラックスして待つことができます。また、感染症対策として仕切りをつけてもよいでしょう。また、手洗い場や手指消毒コーナーを設置したり、除菌用の家電を導入したりすると、感染症対策が万全であることをアピールできます。
受付
受付スタッフと患者の接触をなるべく減らすために、自動精算機を設置してもよいでしょう。クレジットカードや電子マネー決済への対応、予約システムの導入などは、接触を減らすだけではなく業務効率化にも繋がります。
各診療科の外観・内装のポイント
診療科によって患者の層が異なるため、相応しい外観・内装も異なります。主な診療科の外観・内装のポイントを詳しく見ていきましょう。
内科
内科の患者は高齢者が多いため、2階以上のテナントに入居する場合はエレベーターがあることが望ましいです。また、看板にはクリニックであることがわかるように大きく明確にデザインしましょう。そのほか、タクシーや送迎の車が一時停車しやすい場所のテナントを選ぶことも重要です。内装は、車いすや松葉杖を持った人の利用を想定して、通路を広く取りましょう。
小児科
小児科はベビーカーでも入りやすいように、可能であれば1階かエレベーターがある建物のテナントを選びましょう。内装は、ベビーカーが通りやすいように通路を広く取ったり、ベビーカー置き場を設置したりしましょう。また、キッズスペースを用意しておくと、集患に繋がりやすいです。ただし、不特定多数の人が触れる本やおもちゃは毎日消毒するなど、感染症対策は必須でしょう。
整形外科
整形外科は、車いすや松葉杖を使用している方、歩けるものの腕に障がいがある方などが受診するため、他の診療科よりもさらに1階やエレベーターつきの建物が好ましいです。また、手を使わないで済むように、自動ドアを採用するのも1つの方法です。
待合室は、車いすや松葉杖を使用している方が通りやすいように道幅を確保する他、滑りにくい床、段差がなくてつまづきにくい環境が必要です。
自費診療系
美容外科や心療内科、その他の自費診療系のクリニックは、受診する姿を人に見られたくない方もいるので、あえて2階以上のテナントを選ぶのがおすすめです。また、看板を目立たせる必要もありません。内装は、予約制であれば広くする必要はありません。プライバシーに配慮して外から見えない、会話が聞こえないといった環境の整備が必要です。

まとめ
クリニックの外観・内装は集患に大きな影響を及ぼします。どれだけ素晴らしい診療をしていても、受診しづらいと思われてしまうと患者数が減ってしまいます。
クリニックの外観・内装・リフォームにお悩みの方は、滋賀・京都・福井で医院クリニックの建築設計、リフォームなどを手掛ける株式会社澤村にご相談ください。
>>澤村の施工実績はこちら