
最終更新日:2023年07月31日
外来は待ち時間が長くなりやすく、患者さんからクレームが来てしまうことが少なくありません。実際、患者さんからのクレームを受けて、何か対策をしなければと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は外来での待ち時間対策についてご紹介します。どのように対策すればいいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
待ち時間対策を施すメリット
そもそも、待ち時間対策を行うメリットは何なのでしょうか。
外来で待ち時間対策を行うことで、以下のようなメリットを得られます。
・患者さんからのクレームが減る
・再来院につながりやすい
・待ち時間が長くなることで診療時間も長くなることを回避できる
・時間に余裕ができて患者さんの診察を丁寧に行いやすくなる
待ち時間が長い、常に多くの患者さんが待合室に滞在しているなど、現状に課題を感じている方は、対策を施すことをおすすめします。
外来での待ち時間対策まとめ~すぐ実践できる方法~
具体的にどのような待ち時間対策が可能なのでしょうか。
ここからは、外来がすぐに実践しやすい待ち時間対策をご紹介します。
診療時間の見直し
まずは、診療時間の見直しを検討してみましょう。
診療時間が短いと、患者さんが集中しやすく、結果的に待ち続ける人数が増えてしまいます。しかし、診療時間を長めにすることで、患者さんが各時間帯に拡散し、待っている人数を減らしやすくなるのです。
本や雑誌などを置いておく
待ち時間対策として、本や雑誌などを置いておきましょう。患者さんの人数が多い場合に備えて、冊数を多くすることはもちろんのこと、趣味の本やトレンドをおさえた雑誌なども置いておくことで、患者さんの満足度の向上を期待できます。
雑誌は古いものを置き続けるのではなく、なるべく最新号を常に配置しておくことがおすすめです。
待合室の椅子を見直す
長時間待っている患者さんの体の負担を軽減するためにも、椅子の見直しを行ってみましょう。椅子の座り心地は患者さんのストレスにも影響するので、なるべく長時間座っていても疲れないようなタイプが望ましいと言えます。
可能であれば座布団を敷く、クッションを設けるなど、より快適に過ごせるような工夫も検討してみてください。
患者数の調整
事前予約をメインにしたり、窓口で次回の予約をするときに空いている日を案内したりするなど、できる範囲で患者数を調整することがおすすめです。
特定の日に患者さんが集中してしまうことを避けることで、待ち時間対策につながります。
ちなみに、予約システムを活用している外来は、最大予約人数を少なく設定しておくことがおすすめです。混雑を防ぎつつ効率よく患者さんを受け入れることができ、現場の負担軽減を期待できます。
外来での待ち時間対策まとめ~より効果的な対策~
ここからは、外来におけるより効果的な対策についてご紹介します。
設備の導入や現場の環境改善などを中心に触れていくので参考にしてみてください。
順番管理システムの導入
外来でできる待ち時間対策としておすすめなのが、順番管理システムの導入です。
待機状況や待機人数などがリアルタイムで分かるので、混雑してきたら治療のペースを上げる、優先する業務を変えるなどの対応ができるようになるでしょう。
順番通知サービスの導入
順番通知サービスの導入は、待ち時間対策として非常に有効です。順番通知サービスとは、メールやLINEなどで案内を送信できるシステムであり、患者さんは通知を受け取ったら窓口へ足を運ぶことができます。そのため、待合室で待っている必要はなく、順番が来るまで外出しやすいといったメリットがあります。
自動受付機を取り入れる
混雑しやすい外来では、自動受付機を取り入れることがおすすめです。患者さんの多い病院の場合、受付が混雑しやすく診療受付・支払いなどで行列が生じてしまうことがあります。
しかし、自動受付機を導入すれば、スタッフに変わって診療を受け付けることが可能。有人の受付に並ぶ患者さんが減り、待ち時間の短縮に役立てることが可能です。
スタッフの人員増加
待ち時間が長くなる原因として「スタッフ不足」が挙げられるのであれば、人員増加を検討してみましょう。人員が増えることで、現場の人手不足をフォローでき待ち時間対策につながります。
とはいえ、医療業界は人手不足が常態化していることもあり、人員確保は決して簡単ではないのが現実でしょう。
スタッフの人員増加が難しい場合には、AIロボットの活用や受付案内ロボットなどの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
おわりに
本ページでは、外来でできる待ち時間対策についてご紹介しました。
患者さんも現場も負担になりやすい待ち時間ですが、意外にもさまざまな対策があります。どのような対策ができるか、本ページを参考にしながら導入できそうなものを探してみてはいかがでしょうか。