
最終更新日:2023年08月31日
「電子カルテを導入したいけれど何を選んだらいいのか分からない」「種類が多すぎてどんな電子カルテが適しているのか分からない」など、電子カルテ選びで迷っている方はいらっしゃいませんか。
近年、電子カルテに関する製品やサービスは数多く登場していて、その機能性やコストなどは多岐に渡ります。
また、適切な電子カルテを選ばないと、業務の負担が増加してしまうリスクもあるため注意が必要です。
そこで、今回はクリニックにおすすめの電子カルテを5選ご紹介します。
電子カルテとは
電子カルテとは、これまで紙で使用・管理されていたカルテをシステムに置き換えて電子化したものを指します。システム上でカルテの編集や管理が行えるのが特徴。
紙のカルテと比べて、利便性が高いことから、多くのクリニックで導入されています。
また、紙のカルテとは異なり、保管スペースが必要ないので、省スペースで膨大なカルテ情報を管理できる点も魅力です。
クリニックにおすすめの電子カルテ
ここからは、クリニックにおすすめの電子カルテをご紹介します。数多くの電子カルテが展開されている今、どんな製品を選べばいいのか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
エムスリーデジカル(M3 Digikar)

エムスリーデジカルは、6年連続でクラウド電子カルテシェアで1位を獲得している企業です。AI自動学習機能を搭載している「M3 Digikar」は、人の手による入力時間を80%削減することができます。また、画面のレイアウトがシンプルなので、直感で操作がしやすい点もポイント。説明書を読まなくても、誰でも使いやすい電子カルテです。
ビー・エム・エル(Qualis)

ビー・エム・エルでは、「Qualis」といった電子カルテを提供しています。カルテとして基本的な機能を搭載していることはもちろん、診療アラーム機能で患者様ごとにアラームを設けることができます。診療内容や実施時期を登録でき、予定時間が近づいたときにアラームが表示される仕組みです。手間を削減して、診療を進めることができるため業務効率化を実現できるのが嬉しいポイントでしょう。
富士通Japan(HOPEシリーズ)

富士通Japanでは、複数の電子カルテを提供しています。「HOPEシリーズ」として、HOPE LifeMark-SX(ホープ ライフマーク-エスエックス)やHOPE SX-T(ホープ エスエックス-ティー)、HOPE SX-S(ホープ エスエックス-エス)などを取り扱っています。
クリニックの規模や現場の業務内容に応じた機能など、製品によって特徴が異なるので、自身のクリニックにマッチする製品を比較したうえで導入を検討しましょう。
ユヤマ(Brain Box/Brain Box Cloud)

使いやすさと機能性を重視した「Brain Box/Brain Box Cloud」を手掛けるユヤマ。クラウド型の電子カルテである点が特徴で、無床診療所で使えたり、医事会計一体型であったりと現場で嬉しい特徴が並びます。
画面レイアウトのカスタマイズも可能で、配色やキーパッドなどを使用者の好みに合わせて変更できます。
また、文書の作成支援機能もあるので、よりスピーディーかつ正確にカルテの編集が可能です。
ラボテック(SUPER CLINIC IV)

ラボテックでは、 「SUPER CLINIC IV」といった電子カルテを提供しています。医療現場のさまざまなニーズに応える形で開発された電子カルテであり、「受付患者の一覧表示」「新規患者登録」「問診のキャプション」などを速やかに行うことができます。
また、受付患者の一覧表示機能では、「診療待ち」「診療中」「診療終了」「会計終了」といったステイタス情報及び患者様ごとのメモも記録できるので、リアルタイムで状況を把握しやすいのが魅力です。
電子カルテ選びのポイント
さまざまな電子カルテが展開されている現代ですが、どのようなポイントを意識して選べば良いのでしょうか。
電子カルテを選ぶ際には、主に以下のポイントをおさえることが大切です。
【電子カルテを選ぶ際のポイント】
・使いやすい、分かりやすい
・画面のレイアウトがシンプル
・便利な機能が搭載されている
・セキュリティ対策が万全
現場の業務負担を軽減しつつ、安全に活用するためにも、上記のポイントはきちんとチェックしておくことが重要です。
それに加えて現場での業務と電子カルテの機能性を照らし合わせて検討することも忘れないようにしましょう。現場によって、必要な機能は異なるので、よりマッチする製品を選んでください。
なお、予算に限りがある場合には、導入コストにも注目する必要があります。予算内で導入できる電子カルテをチェックし、機能性や安全性とのバランスを見ながら導入を進めていきましょう。
おわりに
今回は、クリニックにおすすめの電子カルテをご紹介しました。近年、大手企業から中小企業まで、さまざまな企業が電子カルテを展開しています。電子カルテごとに機能性や使いやすさ、分かりやすさなどは異なるので、慎重に選ぶことが大切です。
電子カルテの導入を検討している方は、ぜひ今回ご紹介したおすすめ製品や、電子カルテを選ぶ際のポイントなどをヒントにしながら、現場に合うシステムを探してみてください。